ちょっとばかし駆け足すぎだったような気がする。12話らへんで無駄な時間(技術力自慢)を過ごしている暇があったのならこっちに回してくれたらよかったのに。もう少し間というか、考えるゆとりを持たせた構成にしてほしかった。ただでさえ目も当てられないくらいの”お約束”な結末なのだから、ただ見えたものだけを拾っていけば「ベタベタ」という感想が噴出するのは避けがたく(文字として提供された原作でさえも、そうだった)、また元々「すべてのことに意味がある」作品だけに、こうも追いかけるのが精一杯の展開速度では、提供される意味たちが受け取り手の能力を越える。 見ている側が「どうなってんのよ、何なのよ」について、少し立ち止まって悩む隙が欲しかった。時間平面の隙間にはさまっている行間を読むチャンス。それは実際極めてシンプルながらも、放映第2話から長々と敷かれた伏線だ。脚本力はただものではない。また意識的に物語を二つ同