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紙の本を裁断してスキャナーで読み取り、自前の電子書籍を作る「自炊」の代行業は、著作権法で認められている私的複製にあたらないとして、作家の東野圭吾さん、漫画家の弘兼憲史さんらが代行業者を相手取り、営業差し止めを求める訴訟を起こすことが、19日わかった。 きょう20日の提訴後、都内で記者会見する。 著作権法では、個人が自分で使う目的でコピーする私的複製が認められており、「自炊」自体は合法。しかし、代行業者は客の依頼を受け、1冊100円前後の低料金で、大量の紙の本を電子化している。作家側は、複製者と使用者が異なるため私的複製と言えず、電子データがインターネット上に出回るなどして著作権を侵害される可能性が高いと主張している。
本をスキャンして電子化する「自炊」の代行業者が、著作権侵害を問う大手出版社の質問書に対し、サイト上で公開回答して話題になっている。どうやら、電子化を進めない出版社側に責任があると言いたいようなのだ。 自炊代行については、講談社などによると、ニーズの高まりから、現在は約100社にも増えた。しかし、こうした電子化ビジネスは、著作者の許諾を得ておらず違法だとして、大手7社が2011年9月5日、作家や漫画家ら122人との連名で、これらの業者に質問書を送っていた。 うまく返したのか開き直りなのか これに対し、業者のうち1社の「自炊代行ドットコム」がサイト上で、質問書について長文で公開回答を行った。その内容から、事業の正当性を訴えるのが狙いとみられる。 公開回答では、電子化に当たっては、違法とされる「複製」をしているのではなく、電子データに「交換」しているだけだと独自の主張を展開した。その根拠として、
JR五反田駅東口近くに4月12日、書籍を電子化するためのレンタルスペース「すきゃん堂」(品川区東五反田5、TEL 03-5422-7654)がオープンした。 五反田駅前にオープンした「自炊」専用スペース 本や漫画などを電子データ化する「自炊」専用スペースを提供する同店。利用客自身で、持参した書籍を裁断・スキャンしてPDFデータ化を行う。書籍の裁断は代行サービス(有料)があるが、スキャニングやデータ化については代行をしない。電子化するための書籍は郵送や宅配も可能。経営はソフトウエア開発のクドーズ(中央区)。 「自炊するための場所を提供することは著作権法に違反していない。コンビニにあるコピー機と同じ概念」と同社社長の工藤政志さん。もともと漫画好きの工藤さんが、手持ちの漫画本を電子データで保管したいと思ったことがきっかけだという。 店内には、スキャナーとパソコンを完備したブース15席、手動裁断機
「TSUTAYA」の2店舗で裁断機とスキャナーの貸し出しサービス。自分の書籍をデータ化する“自炊”が店頭でできる。 カルチュア・コンビニエンス・クラブはこのほど、「TSUTAYA 横浜みなとみらい店」(神奈川県横浜市)で、書籍の裁断機とスキャナーを店頭で貸し出すサービスを始めた。客が書籍を持ち込み、データ化できる。スキャナー貸し出しは「枚方市駅前店ゲーム館」(大阪府枚方市)に次ぐ2店舗目。 店内のスキャナーを1冊300円で貸し出し、裁断済みの書籍をユーザー自身がデータ化し、記録メディアなどに保存して持ち帰ることができる。裁断機も無料で貸し出しており、TSUTAYAで買った書籍をその場で“自炊”することも可能だ。 昨年10月に枚方市駅前店ゲーム館でスタートし、横浜みなとみらい店では2月10日に始めた。「実験的なサービス」(同社広報担当)という位置づけで、他店舗への拡大は考えていないという。
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