苫小牧市出身、千葉県在住の漫画家、三部(さんべ)けいさんのサスペンスコミック「僕だけがいない街」(KADOKAWA刊)が累計90万部を超える大ヒットとなっている。約25年前の苫小牧を思わせる風景が至るところに登場する作品。書店員などが選ぶ「マンガ大賞2014」で2位になり、第5巻が昨年の暮れに発売された。三部さんは苫小牧民報社の取材に文書で「地元の方には、似た景色を思い浮かべて『この年頃、自分はこんな事してたなあ』と思い出して読んでもらえるとうれしいです」と思いを伝えた。 三部さんは高校時代まで苫小牧で過ごした。「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な漫画家、荒木飛呂彦さんのアシスタントを務めた経歴を持つ。 大ヒット作は、母親が殺された事件の容疑者になった主人公が過去(1988年)の小学生時代に舞い戻り、真犯人を追う物語。2012年に漫画雑誌ヤングエース(KADOKAWA)で連載が始まり、13年1