公開された昭和初期の重厚な金庫=15日午後、東京都中央区の三井本館、水野義則撮影 国の重要文化財で、開館80周年を迎えた東京都中央区の「三井本館」で16日、地下の巨大金庫が公開された。直径2.5メートル、厚さ55センチ、重さ50トンの重厚な扉の金庫は今も現役だ。 三井本館は1929年に開館。金庫は米国製で火災にも耐えられるよう、76センチの壁に囲まれた造りになっている。設置当時は「東洋一」といわれ、戦時中には全国から供出したダイヤなど約2千億円相当を保管したこともあったという。現在中は6千以上に仕切られ、個人用の貸金庫として中央三井信託銀行が使っている。