1月20日、第44代米国大統領にオバマ新大統領が就任した。歴史が大きく動くかもしれない。いや、同盟国としての日本は、歴史の潮流を正しく読み取り、その流れを共有し、加速する歴史的責務がある。 その歴史の潮流とは何かである。米国民200万人が会場で直接聴いた、オバマ大統領の就任演説の中にその解がある。 「我々が今日問うべきなのは、政府の大小ではなく、政府が機能するか否かだ。家族が十分な給与の仕事を見つけたり、負担できる医療手当や、立派な退職金を手に入れることの助けに、政府がなるがどうかだ。答えがイエスの場合は前進するつもりだ。ノーならば、その政策は終わりだ。公的資金を管理する者は、賢く支出し、悪弊を改め、日の光の下で仕事をするよう責任を持つ。それによって初めて、国民と政府の間に不可欠な信頼を回復できる」 私も、社会を分厚くするための「賢い政府」でなければならないと主張してきたが、めざす方向性は