中銀総裁らの一連の発言を待ってましたとばかりにマーケットが荒れてしまった。トリシェやバーナンキにしても、こんな事態になることを予見しての発言ではなく、偶然に偶然が重なったイベントであろう。でも、こういうことは良くありがちですね(日銀の間の悪さとか…)。一連の動きで良く分からないのは、雇用統計悪化が商品高につながったこと。ファンダメンタルズでは商品相場は売りとなってもおかしくはない。商品高が自動走行となっているのなら「明確な需要減少」という壁にぶつかってやっと沈静化するのかもしれない。 この間の流れだが、印象論としては、トリシェのタカ派発言→ドル安・ユーロ高→米雇用統悪化→さらなるドル安・ユーロ高→ドル安で商品が高騰、といった感じであろうか。ドル安阻止を強調したばかりのバーナンキFRB議長にとっては実に間の悪い展開である。先に述べたように米雇用統計の悪化は実体経済の低迷を象徴するもので、商品