イギリスのEU離脱は、世界中に大きな衝撃を与えた。国民投票が実施された翌日、東京市場の日経平均株価終値は前日比1286円安と大幅な下げとなった。その後株価は一進一退を繰り返してはいるが、国民投票前の水準からは依然として大きく割り込んだままである。 イギリスのEU離脱の影響については、その後も楽観論と悲観論が交錯するが、それでも追随する動きなど欧州市場への不透明感があることは間違いなく、欧州戦略の見直しを余儀なくされている日系企業は少なくない。株価の低迷はそうした不安感の現れである。 また為替も、円高傾向はその前からあったが、さらにその流れを加速させるかたちとなり、日本の電機業界にとってはこうした円高進行が業績面で圧迫材料となることはいうまでもない。 クリアリーフ総研の調査では、イギリスに工場を持つ日系メーカーは電機業界だけでも50近くに達している。さらにほかに商社の支店もあり、提携相手・取