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ブックマーク / hokke-ookami.hatenablog.com (9)

  • KADOKAWAとはてなが組んだ小説投稿サイト「カクヨム」に、先駆的なCGアニメ制作会社にまつわる興味深いノンフィクションがある - 法華狼の日記

    ノンフィクションはコンテストのジャンルにふくまれていないが、すでに注目されて高い評価を集めている。 あるアニメ製作スタジオの終焉について(高栖匡躬) - カクヨム TVアニメ『星のカービィ』全100話を制作したことで知られています。今でもその名を覚えているファンの方は多いでしょう。 あれだけのヒットを飛ばしながら、ア・ウンは今存在していません。成功をおさめ、次回作に期待がかかっていたア・ウンは、なぜ解散してしまったのか? 制作会社の倒産にいたるまで、脇道たっぷりに語られているが、その試行錯誤の過程そのものが読んでいて楽しい。 今はなきア・ウンが、もともと任天堂関係のゲーム会社だったとは知りもしなかった。だからキラーコンテンツ的な原作ゲームを潤沢な予算と当時は珍しい3DCG多用でアニメ化できたのかという納得感もあった。 それに実名をつかっていることもあってか、対立する相手の心情や立場をおもん

    KADOKAWAとはてなが組んだ小説投稿サイト「カクヨム」に、先駆的なCGアニメ制作会社にまつわる興味深いノンフィクションがある - 法華狼の日記
  • 『魔法科高校の劣等生』アニメの原作軽視を批判するために原作描写を無視するなんて、なかなかできることじゃないよ - 法華狼の日記

    下記NAVERまとめ記事では、ツイッター等の指摘にもとづき、アニメ版の表現が漫画版から引いてあると主張している。 アニメ版魔法科高校の原作との違いまとめ~入学編~ - NAVER まとめ その結果として主人公妹が腰をかがめたり、おおげさに喜んだりするアニメ描写になったという。 オーバーアクトの原型になったとして、原作の挿絵に対しても批判がある*1。 小説文自体には、振り向いて顔に手を当てるという表現自体がなく、挿絵の時点でオーバーな表現になっている。 来ならその場で顔を赤らめているだけの、慎ましいイメージになるはず 結果として、原作小説の淑女像にそぐわなくなったと批判している。 しかし、準拠するべきと主張されている小説の描写が、なぜかあまり具体的な出典を示されていない。 当に原作の主人公妹は淑女らしいのだろうか。 実は、アニメ版の主人公妹が淑女らしくないという批判は以前にも見かけた

    『魔法科高校の劣等生』アニメの原作軽視を批判するために原作描写を無視するなんて、なかなかできることじゃないよ - 法華狼の日記
  • 無料配信映像で見る、ロボットアニメの第1話傑作選 - 法華狼の日記

    主人公とロボットと出会って戦うまでの時間 今期はオリジナルのロボットアニメが複数あり、それぞれ話題を集めている。アニメ技術の向上を反映し、3DCGで描画されるロボットも違和感が少なく、映像は悪くない。 しかし第2話まで見た感想として、どれも話運びがうまくない。ロボットを活躍させる段取りが悪くて展開が遅かったり、古い作品をなぞって新鮮味がないのに整合性も欠けていたり。 『アルドノア・ゼロ』EPISODE.01 火星のプリンセス-Princess of VERS- - 法華狼の日記 『白銀の意思 アルジェヴォルン』01 遭遇 - 法華狼の日記 現在は過去と比べることで見えてくる。前例をふまえてこそ発展がある。そこで新旧のロボットアニメから、自然な展開でロボットを活躍させたり、情報密度が高かったりした第1話を、いくつかのパターンに大別して紹介したい。 主にとりあげるのは『機動戦士ガンダム』『装甲

    無料配信映像で見る、ロボットアニメの第1話傑作選 - 法華狼の日記
  • TVアニメ『魔法科高校の劣等生』を見て納得できる視聴者はいるのか - 法華狼の日記

    とりあえず第3話まで見た今のところ、私自身は無理だった。もともと原作も、アマチュアWEB小説として原作が大人気だった時に読もうとしたが、機能しない設定ばかり垂れ流される筆致そのものが読みづらくて、すぐに投げ出してしまった。 とりあえずTVアニメ化されて、初回のアバンタイトルで激しい戦闘が描かれ、原作ほど説明過多でもなく、それなりに興味を失うことなく見ることができたのだが……主人公の凄さを表現する展開のパターンが、映像作品としてひどすぎる。 第一に、動きのなさが根的につまらない。激しく動くことなく敵を倒すことは凄みを演出する一手法ではあるが、この作品の魔法戦では敵も棒立ちな上、格闘戦でも時間をとらずに倒すため、アニメーションを見る楽しみがない。同期のTVアニメ『シドニアの騎士』も、主人公の劣等的な立場や特異な強さ、膨大な設定といった類似点が多いが、情景が絵になるかどうかで印象が段違い。 第

    TVアニメ『魔法科高校の劣等生』を見て納得できる視聴者はいるのか - 法華狼の日記
    klaftwerk
    klaftwerk 2014/05/01
    とりあえず売れてるものがどんなものか首突っ込んでみるのも重要だしなあ(合わなくとも)
  • 『凪のあすから』は『青き流星SPTレイズナー』のオマージュ - 法華狼の日記

    特殊な膜をもつことで海中生活できる人々がいる世界で、地上の漁村と衝突しながら成長していく子供たちを描くオリジナルアニメ『凪のあすから』。よくSF小説原作のTVアニメ『新世界より』に似ているという評価を見聞きする。 キャラクターデザインの目鼻立ちバランスが似ているとか、ファンタジックな設定に見えて児童文学のように強固な社会の抑圧を描くストーリー、そしてひと段落するごとに時間を経過させて子供たちが成長している構成、といった理由があげられている。 しかし、ふたつの共同体の衝突と、その衝突をさけて生活しようとする子供たち、大きな事件で仕切りなおすように時間を経過させた構成、そして別離ではなく再開でつむいでいく物語と、シリーズ構成のつくりはSFロボットアニメ『青き流星SPTレイズナー』に近いのではないだろうか。 ふたつの共同体が物理的に遮断されるという重要な設定も、物語上の位置づけこそ違えど、共通し

    『凪のあすから』は『青き流星SPTレイズナー』のオマージュ - 法華狼の日記
  • 『さくら荘のペットな彼女』異なる媒体を駆け抜けろ - 法華狼の日記

    原作改変と必要充分 - 法華狼の日記 原作から改変された場合、なぜ改変されたのか考えるという楽しみも知ってほしい。悪い改変が、原作の良さを再確認させることもある。素晴らしい改変は、原作の良さを浮き上がらせることすらある。 一例として、先日に最終回をむかえたばかりのTVアニメ『さくら荘のペットな彼女』について語ろうと思う。 水明芸術大学附属高校の特別寮さくら荘へ入寮した少年少女を描く青春ラブコメだ。原作者がアニメ制作に深く関与しつつも、アニメ化によって必然的に原作改変される要素が多く、その改変結果が興味深いものとなっている。 はじめに:改変五断章 この作品に対しては、いくつかの原作改変に対して、大きく別けて二度の騒動が起こされた。それぞれ、お粥がサムゲタンに変えられていたことと、卒業式に国歌斉唱がなかったことだ。 しかし騒動の詳細を見ていくと、時系列を前後させたりした大きな改変の一部だけ注目

    『さくら荘のペットな彼女』異なる媒体を駆け抜けろ - 法華狼の日記
  • 卒業式に制服の第二ボタンをもらう風習の起源について - 法華狼の日記

    一年半ほど前、はてなブックマークニュースでとりあげられていたのだが、三つの説がとりあげられているだけで、結論は出されていなかった。 なぜ制服の“第二ボタン”をもらう?「卒業式」にまつわる3つの謎 - はてなニュース 説1. 学生服のボタンには、「1番上=自分、2番目=いちばん大切な人、3番目=友人、4番目=家族」とそれぞれ意味が込められている。 説2. 第二ボタンは心臓に近い位置にあるため、“ハートをつかむ”という意味がある。 説3. 戦時中、大事な人へ形見として“軍服の第二ボタン”を渡す風習があり、その名残。 インターネットで検索すると、出てくるのは上記の三説か、後述する武田泰淳説が多い。 しかし私の記憶では、さまざまな風習の起源を調査した五年ほど前のTV番組によると、上記のどれとも違う説が結論として出されていた。 結論からいうと、戦時中を題材とした戦後の映画に該当する描写があり、それが

    卒業式に制服の第二ボタンをもらう風習の起源について - 法華狼の日記
  • 忘却のゼロ年代アニメ - 法華狼の日記

    http://blog.livedoor.jp/anipression/archives/51188864.html まどかマギカの「伏線&回収」の出し方は非常にテンポが早く、1話の伏線は2話で回収して、2話の伏線は3話で回収していきます。 同時に1話からの大きな伏線が用意してあるなど、回収の早い伏線と取っておきの伏線の二種類が用意されていることもまどかマギカが「驚きの連続」を実現するための要因です。 そういう二種類の伏線を用意するのはよくあることなんですが、まどかマギカほどにテンポよく「伏線&回収」をしていく作品は他に類を見ないんですよね。 それは『コードギアス反逆のルルーシュ』*1そのものではないかと思う。受けた原因とされた理由もほぼ同じだ。 様々な特殊能力少女物『舞HiME』『時をかける少女』等々のエッセンスをひとまとめにして、王道の悲劇や燃え展開に乗せる。一見して過剰な映像デザイン

    忘却のゼロ年代アニメ - 法華狼の日記
  • 『探偵オペラ ミルキィホームズ』の脚本構成がすごすぎる - 法華狼の日記

    1回の放送ごとに複数の物語を入れてネタをつめこんでいくTVアニメに多い手法ではない。最初に提示した要素からキャラクターを転がしていきながら、制限をかけることなく行動を飛躍させていき、それでいてきちんと物語は閉じる。それも1話完結ではなく、ちゃんと前後の話と一定の繋がりを見せる。 しかも、ただのギャグに見せかけて、きちんとメインキャラクターの紹介を1話ごとに1人すませながら、新登場させたキャラクターの説明もこなしていく。ギャグを優先してキャラクターの心情を矛盾させるような描写も実はない。 パロディが主として話題になっている第4話「バリツの秘密」も、地味に構成がよくできていた。 たとえばヨコハマ大樹海について説明する台詞の時点で、後に描かれる一見して脈絡のない出来事の全てが登場している。ただ豆知識を長々と語っているだけに見せて、事件の前提や真実を堂々とまぎれこませる京極夏彦作品を思わせる技法。

    『探偵オペラ ミルキィホームズ』の脚本構成がすごすぎる - 法華狼の日記
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