5月も中旬になると、たけのこ販売はピークを過ぎます。そして、選んでおいた親竹が、高く見上げるほどに成長します。その親竹が、必要以上に伸びないように先端を折る作業を「しん止め」とか「先止め」といいます。 その方法は、親竹を両手で揺するだけです。 そうすると、柔らかい先端部分は、まさに弓なりになり、あっという間に「ポキッ」と折れて落ちてきます。 3メートルほどもある先端部分が頭に当たらないように、うまく避けなければなりません。 親竹を揺すっては、さっと身をかわす姿は、どこかユーモラスですが、一本一本に立ち向かう作業は重労働です。 どれぐらい成長した親竹を「しん止め」するかの判断も重要です。間違うと、先端が折れ曲がるだけで下に落ちてきません。 親竹の下の方に、少し新しい枝が出始めたときが良いタイミング、といいます。 しん止めをせずに放っておくと、竹はどんどん伸びて、葉が生い茂ります。 そうなれば