数学文章作法基礎編の第1章の冒頭にこんな文があります。 『順序を意識すること。特に「ここまで読み進めてきた読者は何をしているか」という観点で順序を意識することが極めて重要です。』 今回の執筆はこの「順序」を延々と考えつづける日々でした。作業としてはブロックを積んで階段を作る作業と似ています。新しい知識をブロックに見立てて、どの順で積むとスムースで、段差が小さくなるのか。新知識AとBはどちらを先に説明すべきなのか。別の知識Cを途中に挟むと理解がかんたんにならないか。そんなことをずっと考えていました。 考え続けていると、ある日気づきます。「あれ、このブロック、ここで割れるのか」と。割れると新しい組み合わせが生まれます。また並び替えて考えて、また別のブロックが割れることに気づき・・・と繰り返します。 この観点で「Java言語プログラミングレッスン」や他の入門書を読むと、自分が初学者のときに読んで