最終回となる今回は、データベースにアクセスする簡単なWindowsアプリケーションをVisual Studio .NET(以下VS.NET)で作りながら、VS.NETでADO.NETを使用する際の基本的な操作手順を解説する。また、その過程でデータベース連携のためにVS.NETが提供する支援機能と、本連載でこれまでに解説してきたADO.NETの機能やクラスを対応付けしていく。VS.NETが提供する支援機能は非常に豊富かつ高機能であるわけだが、それらが最終的に出力されるコードとどのように結びついているかを理解しておけば、より自在かつ効率よく使いこなすことができるはずだ。 なお、VS.NETがサポートしてくれるADO.NETのほとんどの機能は、本連載の後半で扱ってきたデータアダプタとデータセットを利用した非接続型のデータベース・アクセスに関するものである。よって本稿でもそちらを中心に見ていく。も