浅田:どうもありがとうございました。えー、羽仁五郎の『都市の論理』という本がありましたが、そこでは、公共の市民自治について論じられていて、それを思い出しました。また、お話の背景としていえば、60年以降に朝日・岩波的なものが貶められるような傾向がありましたが、先日亡くなられた加藤周一氏などは、そのような時代の変化にもブレることなく、市民社会的な価値を重んじる立場を最後まで貫いた人といえるわけですが、新聞からコメントを求められたときに、はからずも、最後の正統派の知識人の死によって、そういった「基準」が完全に失われてしまった、というようなことを述べました。(このあたり、あさださまの、おことばがウルトラはやくて、メモがおいつかず、かなりはしょったり、あやふやだったりしますので、まちがっているかも) 古典的近代が培ってきた「civic virtue(公民としての徳、市民道徳)」が、フランス革命におい