高緯度地域なら、巨大フレアに伴う磁気嵐によって、大規模停電が起こる可能性はあります。1989年3月の大規模フレアの時は、カナダで送電網が破壊され、大停電となりました。しかし、数年間も停電するようなことは考えにくいです。 次の太陽極大期では、磁場の向きがかなり危険だと聞いています。地球にその状態で、巨大な太陽フレアによる強力な太陽風が到達したとき、地球の磁場を異常に乱し、太陽風が直接地球大気と触れる可能性が少なからず出てくるでしょう。もしそうなった場合、恐るべき事態が発生することになるかもしれません。 ただし、それはあくまでも地球に向けて観測史上最大級の巨大フレアが発生した場合だけです。これまでに観測されたレベルのフレアであれば、大きな問題にはならない(それでも、大規模な磁気嵐による通信障害等は発生します)でしょうし、地球のある方向へ向けてそのような巨大フレアが発生さえしなければ、地球への影