加速度的に発達する遺伝子工学や神経科学、そしてAI(人工知能)の暴走などが真顔で論じられるようになった昨今、それらを実際に研究開発する科学者の倫理観が改めて問われている。そうした中、最先端を行く一部の科学者たちがストイックなまでに倫理的な研究スタイルを模索し始めている。 ●"Discovery, Guided by Morality" The New York Times, JAN. 5, 2015 上記NYT記事によれば、最近、一部の神経科学者たちが自らの研究成果が軍事転用されるのを恐れ、軍事予算を拒絶し始めたという。彼らは独自に開拓したルートから研究予算をねん出している。また神経科学(脳科学)の研究に不可欠な「動物実験」も非倫理的であるとして拒絶し、元々、癲癇など神経疾患の患者から(恐らくは治療目的で)採取された脳細胞などを使って、基礎研究のための実験を行っているという。 実験データは
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