2015-11-12 炭素の社会的費用(Social Cost of Carbon: SCC):気候変動政策・研究の新たな潮流 sites.nationalacademies.org 炭素価格というと、これまで環境政策に取り込んできた人間にとっては、二酸化炭素の削減コストとの関係(注)を思い浮かべますが、アメリカでは気候変動による社会的な費用(影響)を政策や経済モデルに統合していく取り組みが進んでいます。アメリカの連邦政府は、すでにこういった費用を計算し、自国の政策に組み込んでいるとのことです。 (注:これまで「炭素価格」という言葉は、削減目標を達成するための二酸化炭素の限界削減コスト(例えばP円/t-CO2としましょう)を計算し、二酸化炭素を排出する活動にP円/t-CO2に相当する税などをかけると、家計や企業はP円/t-CO2を払うのを避けるためにPi < Pとなる削減手段 i を自発的