競馬学校を卒業したばかりの“同期”と写真におさまる柴田未崎(右端)。一人だけ保護者のような貫禄を放っている。 まもなく日本の競馬サークルは、一年で最も人の出入りが激しい時期を迎える。2月末日までが旧年度で、3月1日から新年度がスタートするからだ。 今年は定年やその他の理由で引退する調教師が12人もいる。うち10人がGIトレーナーで、1983年の三冠馬ミスターシービーを管理し、先日、史上14人目のJRA通算1000勝を達成した松山康久をはじめ、メイショウマンボで昨年GIを3勝した飯田明弘、ワンダーパヒュームで桜花賞、セイウンワンダーで朝日杯フューチュリティステークスを勝った領家政蔵、オグリキャップとの「芦毛対決」でターフを沸かせたタマモクロスを育てた小原伊佐美といった伯楽が店仕舞いをする。 騎手では、快速牝馬スリープレスナイトで2008年のスプリンターズステークスを勝った上村洋行が鞭を置く。