今年、20年間を過ごした日本を離れ、三都主は両親や妻子とともに暮らしながら故郷のクラブであるマリンガFCでプレーを続ける。 画像を見る 長年に渡りJリーグ、そして日本代表を牽引した男は今年、故郷に凱旋し、サッカーを続けている。 父ウィルソンさん、母マリアさん、妹のアリーネさん、妻の直美さん、そして新生児から9歳までの2男2女に囲まれ、賑やかに談笑しながら、三都主アレサンドロはとびきりの笑顔を浮かべていた。 16歳で日本へ渡り、「ヴェンセール! ヴェンセール! ヴェンセール!」(勝つ! 勝つ! 勝つ!)の信条と「大和魂」を拠りどころとして、幾多の困難を一つひとつ乗り越えた。その結果、自らも予期しなかった大きな夢を実現したのだ。 異国でゼロから築いたキャリアと家族とともに、生まれ故郷へ。しかし、この“サムライ”は、自分を育んでくれた日本と日本サッカーへの熱い想いを忘れていなかった。 ――◆――