東京駅や皇居前広場付近を散策していたら、突然馬車の列がやってきた、などという経験をした人はいないだろうか。この馬車の列、世界各国から日本に赴任した大使たちが天皇陛下に信任状を届ける信任状捧呈式の車列。皇宮警察シリーズ#3で取り上げた「側車」も登場する自動車による車列も選ぶことができるが、馬車を使うこともできる。決めるのは大使自身だそうで、ほとんどの大使が馬車を選ぶのだとか。 そして自動車の車列を皇宮護衛官が側車に乗って護衛しているのと同じように馬車列も皇宮護衛官が直近で守る。もちろん側車ではなく“馬”に乗って。まさに皇宮警察ならではの仕事だが、いったいこの騎馬隊はどのように作られているのだろうか。今回取材に応じてくれたのは、護衛部護衛第一課で護衛馬担当の技官を務める佐藤充さんだ。(「皇宮警察」全4回の4回目/#1、#2、#3公開中)