あのSHOGUNが帰ってくる――。 来年1月のテレビ朝日の新年特番で、松平健主演の『暴れん坊将軍』の新作が制作されることが分かった。『暴れん坊将軍』は1978年から2003年まで放送された時代劇。日本のテレビドラマ史に名を刻む長寿番組で、現在も早朝に再放送中。テレ朝では08年にテレビ朝日開局50周年記念としてスペシャル番組が放送されて以来、新作は作られていなかったため、実に16年ぶりの復活となる。
「連続テレビ小説」(通称「朝ドラ」)第110作『虎に翼』(NHK総合)が来週最終回をむかえ、9月30日(月)からは第111作『おむすび』が放送を開始。そんななか、朝7時15分からNHK BSで放送中の「アンコール放送枠」では9月23日(月)から、『カーネーション』の再放送が始まる。(全2本の前編/後編を読む) 連続テレビ小説『カーネーション』総集編DVD 「キャラクターを傍観者として観察し、耳を傾ける」という脚本術 2011年10月から2012年3月にかけて放送された『カーネーション』は、ファッションデザイナーの「コシノ3姉妹」を育てた小篠綾子氏をモデルに、主人公・小原糸子(尾野真千子)の洋裁師人生を描いた朝ドラ第85作。人生のすべて、人間のすべてを描いた重層性あふれる作劇で、本放送から13年を経た今でも「朝ドラ史上最高傑作」との呼び声が高い。 他局も含めたBS・CS・地上波を併せると、今
第1話の冒頭、終戦直後の東京で川べりに座って新聞を読みながら涙する主人公・猪爪寅子(伊藤)と、どこか疲れた様子の通行人たちが映し出される。そしてナレーションの尾野真千子が、日本国憲法第14条をゆっくりと力強く読み上げる。 「第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」 『虎に翼』は、今以上に男女が不平等だった時代に、その中でも圧倒的な男社会だった「地獄」の法律の世界に飛び込んだ寅子が、違和感にぶつかりながらも人々の心の傷を癒す物語になっている。 朝ドラのヒロインは「お嫁さんにしたい」女性だった? もともと朝ドラは1961年に主婦層を主なターゲットとして作られたが、「賢く強い女性」が主人公の作品は少数派だ。 典型的なヒロイン像は「明るく元気で健気で前向き(+ちょっとドジ)」で、主演も中肉中背+タ
そして主演の趣里が登場してからも、ステージパフォーマンスは圧巻だった。「ブギの女王」としての地位を確立した代表曲『東京ブギウギ』や、変化・進化を重ねた『ラッパと娘』など、毎週のように披露されて視聴者を楽しませた。 平気で噓をつく、朝ドラには珍しいヒロイン 主人公・福来スズ子を演じた趣里のエネルギッシュさや愛嬌はもちろん、作曲家・服部良一がモデルの人物を演じた草彅剛の“天才変人ぶり”、内なる怒りや苛立ちの奥行きある表現も素晴らしい。淡谷のり子をモデルとしたライバル兼親友ポジション役の菊地凛子も、愛情たっぷりの毒舌&ツンデレぶりがしびれた。 梅丸少女歌劇団(USK)編でも蒼井優や翼和希が魅力的な演技を見せたほか、人々の嘘や複雑な事情を断罪しない寛容さも印象的だった。オーディションで受かるために平気で嘘をつくヒロインや、お金を落としたと嘘をついて毎日タダで風呂に入りにくる「アホのおっちゃん」(岡
『ブギウギ』は「歌」で語りかけてくるドラマだった。その時々の人物の気持ちを必要以上に台詞にせず、歌に乗せて、あるいは表情で物語ってきた。「さよならコンサート」での「東京ブギウギ」に回想シーンなど乗せなくても、このドラマを愛した視聴者ならば、各々の心に自然とこれまでのスズ子の人生が浮かび上がってくる。 「画力」で語っていた 「映画は『画力(えぢから)と音力(おとぢから)』で語るもの」、「ドラマは『台詞力』で語るもの」などとしばしば言われる。映画学校出身で助監督を経て、数々の映画に脚本として携わり、自ら映画監督も務める足立紳氏がメインの脚本を担当するドラマだ(本作は全26週中、17週を足立氏が担当、9週を櫻井剛氏が担当した)。足立氏の作劇に引っぱられて、おのずと作品全体が映画的アプローチに寄っていったことは想像に難くない。 その顕著な例で、なおかつ出色の出来だったのが、第10週「大空の弟」だ。
浜辺美波の躍進がすさまじい。「2023年を代表する俳優は誰?」と問われたら、「浜辺美波」と答えてもいいのではないだろうか。 今年3月に公開された庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』でヒロインを務め、朝の連続テレビ小説『らんまん』ではほとんど主役のような準主役、そして11月に公開される山崎貴監督『ゴジラ-1.0』でもヒロインを演じる。 1年間で、仮面ライダー、朝ドラ、ゴジラに主演級で連続出演した俳優がこれまでいただろうか? もはや『紅白歌合戦』の司会に抜擢されても驚きはない。それぐらいの勢いである。 とりわけ目立っていたのが、最終回を迎えた『らんまん』での好演だ。 ヒーローのようでヒロイン、ヒロインのようでヒーロー 『らんまん』は、植物学者・牧野富太郎をモデルに、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎の生涯を描いている。本作では浜辺美波演じる妻の寿恵子がもう一人の主役のように扱われていたのが新鮮だ
みなさまのお悩みに、脳科学者の中野信子さんがお答えする連載「あなたのお悩み、脳が解決できるかも?」。今回は、「ギターの数が多い」と悩む高見沢さんに、中野さんが脳科学の観点から回答します。(全3回の3回目。#1、#2を読む) ――23年はTHE ALFEEが結成50年、24年は僕と坂崎幸之助が古希を迎えます(桜井賢は同級生だが早生まれなのでその翌年)。還暦のときにそれまで蒐集してきたギターを数えたところ500本ありました。世は断捨離ブーム。もう増やすまいと心に誓ったのに、先日数えたら570本に増えているではありませんか。桜井は4本しか持っていないのに。 こうなった原因のひとつには、ギタリストへのリスペクトがあります。ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ヴァン・ヘイレン、ジミ・ヘンドリクス……スターたちのシグネチャーモデルが出ると購入せずにいられない。最近では気づいたらジョージ・ハリスンの希
記録的な豪雨に頻発する地震……。近年の度重なる自然災害で、防災環境や人々の意識は大きく変わっている。様々な企業や自治体のコンサルティングを務める防災プロデューサーの永田宏和さんに、最新の防災事情を聞いた。 NPO法人プラス・アーツ 理事長 永田宏和さん 世界有数の災害大国といわれる日本。「防災の日」と制定された9月1日前後には、毎年どこかで防災関連のイベントが行われ、スーパーに防災グッズ売り場が設置されるなど、もしもの備えを啓発している。 しかし、近年はこうした「防災は万一の備え」という意識が大きく変わってきている。 防災グッズ「懐中電灯」がNGな理由 子どもから大人まで、楽しく学ぶ防災情報を発信しているNPO法人プラス・アーツの永田宏和さんは、「防災はもしもではなくいつもが大事」と強調する。 関西に在住の永田さん。阪神・淡路大震災から10年が経過したあたりで、人々の記憶が風化し、防災に対
どこの球団も一進一退の大混戦だった交流戦で、特に今年は日々のリーグ順位が気になってしかたがない日々が続きました。我らがロッテの場合は、2006年以来となる17年ぶりの交流戦優勝を……なんて欲張りなことは言わず、何とか「そのままっ!」とリーグ首位を守り抜いてくれればというのが本音だったのではないでしょうか? パ・リーグの首位戦線に踏みとどまることはできたので、プレーオフを勝ち抜いた2005年以来のリーグ優勝へ、寝ても覚めてもソワソワしているのは私だけではないはずです。 ちなみに交流戦開幕は5月30日でしたが、その2日前は競馬の日本ダービーが東京競馬場でありました。スポーツ紙の競馬記者を生業(なりわい)とする私にとっては、ある意味では日本シリーズの優勝決定戦のようなビッグイベントであります。私の本命馬のソールオリエンスは惜しくも2着でしたが、ようやく新型コロナウイルス対策の人数制限が緩和されて
そんなオープンハウスの住宅を購入した複数の住民が、建物の“欠陥”を訴え出ていた。 「この家には、ざっと数えて250カ所もの欠陥があります」 昨年9月に神奈川県内にある4棟並んだオープンハウスの新築戸建ての1軒を購入したAさんは「この家には、ざっと数えて250カ所もの欠陥があります」と明かした上で、こう語る。 Aさん宅の外観。一見、普通だが… 「壁や床には新築とは思えない無数の傷がついていました。壁のクロスは貼り付けが甘く、剥がれています。2階部屋のドアを取り付けるネジは片側がちゃんと締まっていない。強引に入れようとしたのかネジ穴が潰れてしまっています」 さらに深刻なのは、建物の構造に関わる部分だとAさんは言う。 「どうもキッチン部分の床の柱が無いようなのです。床の不陸(凸凹)がひどかったので、一級建築士さんに確認していただいたところ、『柱がないのが原因ではないか』と。キッチンの床が傾いてい
――山岸美喜さんは、徳川慶喜家の第5代当主です。慶喜からみれば、玄孫ですね。祖父は15代将軍・慶喜の孫の慶光さんで、祖母は幕末の会津藩主・松平容保の孫の和子さんという、由緒正しい御家柄です(家系図を参照)。 山岸美喜さん(以下、山岸) 会津松平家は祖母の実家で、徳川慶喜家は母の実家です。慶喜家の当主は、慶喜の七男の慶久、孫の慶光、ひ孫の慶朝と受け継がれました。慶朝の遺志によって、5代目当主として、家じまい、墓じまい、いわゆる絶家という局面に向き合っています。 徳川慶喜家の家系図 徳川宗家と慶喜家の違い ――そもそも、徳川宗家と徳川慶喜家は、どう違うのでしょうか。 山岸 慶喜は1867(慶応3)年に大政を奉還して、謹慎、引退という事になりましたが、将軍という立場を失っても、徳川宗家の当主を誰かに継がせなければいけない。のちに10男11女をもうける慶喜ですが、このころはまだ子がなく、田安徳川家
桜の時期が終わると、木々はあっという間に鮮やかな新緑の葉をまとい、季節は初夏、そして夏へと駆けてゆく。新年度がはじまったばかりと思ったら、もうすぐにゴールデンウィークが目前に迫り、それが終わればもう20℃越えも当たり前の、夏の入口である……。 などというのはちょっとまだ気が早い。桜の季節が過ぎてもまだ終わっていないものがある。そう……皐月賞である(競馬のお話です、念のため)。 まあ、この原稿を書いているときにはまだ桜花賞も終わっていないのでなんともいえないのだが、競馬を愛する人というのは、桜花賞が終わり、皐月賞も終わってようやくひと心地着く。といっても、1週おいて6週連続、ダービーを含むGⅠシーズンがまたはじまるのだからまったく落ち着くヒマはないのだが、それでも牡馬クラシック初戦の皐月賞はほんのちょっとした区切りであることは間違いないといっていい。 その皐月賞、舞台になるのは中山競馬場であ
連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)が3月31日に最終回をむかえた。本作は、長崎・五島列島で「ばらもん凧」に出会い、空にあこがれたヒロイン・舞(浅田芭路/福原遥)が、人力飛行機のパイロット、航空学校でパイロットの訓練を経て、家業のねじ製造会社を再建、町工場どうしをつないで東大阪を盛り上げるため起業。そして、未来の乗り物「空飛ぶクルマ」の開発に携わるという物語だ。 「空」をキーワードに、これほどたくさんの要素を盛り込んで、全てがひとつにつながり「舞いあが」った最終回。これまでに舞が関わった人々が見守る中、舞の「空へのあこがれ」の原点を授けた祖母・祥子(高畑淳子)を乗せ、五島の美しい島々を眼下に、舞が操縦する「かささぎ」が飛ぶ。半年間の物語の大団円を、たくさんの視聴者が感無量で見届けた。
日本代表を率いる栗山英樹監督 ©佐貫直哉/文藝春秋 ――栗山監督のどういったところにマネージメント力を感じますか。 川﨑 試合前の練習、それにダグアウトの様子を見ていても、積極的に選手に声をかけていってますよね。これって大事なことで、監督が前のめりだと、選手にもそれが伝わります。それは視察、招集の段階から変わってないと思います。 ――たしかに、去年のシーズン中も熱心にいろいろな球場に視察に行ってましたね。 川﨑 特に、メジャーリーガーを4人、チームに加えたのは大きかったと思います。失礼ながら、栗山監督はそこまでアメリカの野球には詳しくはなかったと思うんですが、謙虚に、実際にアメリカに足を運んで大谷選手、ダルビッシュ投手を口説き落としたわけです。そこにヌートバー選手が加わって、これが大当たりしてるわけじゃないですか。彼らの加入は本当に大きい。 ――ダルビッシュ選手はキャンプの段階から積極的に
『大奥』から ©よしながふみ/白泉社 『大奥』『きのう何食べた?』などで人気の漫画家・よしながふみ。江戸時代を舞台に男女逆転社会を描いた『大奥』は、疫病やジェンダーなど、現代にも通じる諸問題を扱い、手塚治虫文化賞、小学館漫画賞、日本SF大賞ほか多くの賞を受賞した。 ――足かけ18年にわたる『大奥』の連載を一昨年完結されました。家光の時代から明治維新まで200年以上の歴史をよく描き切られたなと。 よしなが 全体の構想は最初からあったんですが、描き始めたときには舐めていて「5巻ぐらいで終わるだろう」と思っていたんです。ところが、1巻分描いたところで「これはダメだ、思っていた倍はかかる」と。で、10巻近くになってまた「ダメだ、終わらない。でも20巻は行きたくないな」と思って、ギリギリ19巻で終わりました。半ばぐらいで「これは長くなりそう」と、ちょっと気が遠くなりましたね。 ――20巻は行きたく
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件が発覚した。大会組織委員会の元理事、大会スポンサー、関連する広告代理店から逮捕者が続出するなか、スポーツ小説の名手・堂場瞬一さんと、JOCの理事を務めた山口香さんが、「オリンピックの意義」を語り合う。この献言は、オリンピックに群がって、「うまみ」をかすめ取っていく人たちに届くのか。(全2回の1回目/後編を読む) ◆◆◆ 堂場 今日はオリンピアンにして、日本オリンピック委員会(JOC)の理事を務めておられた山口香さんとお話するのを楽しみにしていました。といいますのも、東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件の報道をみていて、アスリートの立場から、どう感じられるだろうか、ということをお聞きしたかったからです。現実がここまで腐敗していることに驚いています。
9月27日の連続テレビ小説『ちむどんどん』第122話は、主人公・暢子の母親・優子の元に、優子の姉の最期を看取った大里五郎が自分の娘を連れて訪れる様子が描かれた。思わず息を呑んだのは、大里を演じた俳優・草刈正雄の演技があまりに見事だったからだけではない。2020年、『なつぞら』放送翌年に出版された彼の自伝『ありがとう!僕の役者人生を語ろう』の中に綴られた、彼の父親についての記述を思い出したからだ。 草刈正雄が明かしていた過去 「僕は1952(昭和27)年9月5日、福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)で生まれました。母のスエ子は当時20歳、父はロバート・トーラというアメリカ軍人でしたが、僕がまだ母のお腹の中にいる時に朝鮮戦争で戦死したのだそうです。母は、父が亡くなった時、その写真を一枚も残さずに処分してしまったので、僕は生まれてから今日まで父の顔を知りません。」 草刈正雄の自伝の第1章は、その
tbcの略称で親しまれているTBS系列の東北放送。同社で過酷な労働環境などを理由として退職が相次ぎ、約半年で6人ものアナウンサーが辞めていることが、「週刊文春」の取材でわかった。 東北放送関係者が言う。 「社員数は約160人で筆頭株主は地元の河北新報社。同族経営で河北新報の一力雅彦社長とtbcの一力敦彦社長は兄弟です。今年2月には新社屋がグランドオープンしています」 約3割のアナが退職するという“異常事態” その東北放送で大問題が発生している。今年3月から8月までで計5人のアナウンサーが退職。9月末にも1人が辞め、半年間で6名ものアナウンサーが退職することになるのだ。 「県外出身の女子アナだけではなく、楽天の野球中継を担当していた男性アナ3人も含まれています」(同前) 19人のうち6人、約3割が退職するという“異常事態”。一体、なぜそんなに辞めるのか。別の東北放送社員が言う。 「とにかく忙
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