パリ五輪の陸上女子やり投げ決勝での北口榛花。投擲の間にカステラをほおばった=8月10日、フランス競技場(代表撮影) パリ五輪の陸上女子やり投げで、マラソン以外の陸上女子種目では初となる金メダルを日本にもたらした北口榛花(はるか、26)。「やり投げ大国」の中欧チェコで修業し、日本人が習得するのは難しいとされるチェコ語も堪能。一方で競技の合間にはカステラでエネルギーを補給し、天真らんまんな「陽キャラ」でフィールドを席巻した。 北口は北海道出身。幼少期は水泳やバドミントンに励み、北海道旭川東高からやり投げを始めた。日大時代の2019年、チェコへ拠点を移して飛躍した。 チェコは男女の現世界記録保持者を輩出した、やり投げ大国の一つ。北口はチェコ西部、人口約1万1000人の田舎町へ移住。二人三脚で指導を受けるチェコ人コーチのダビド・セケラクさん(50)の妻が営むペンションの一室に暮らす。 チェコの在留