2日午前10時5分頃、長野県松本市梓川梓の梓川ふるさと公園多目的グラウンドで、サッカーの元日本代表で、日本フットボールリーグ(JFL)・松本山雅FC(松本市)所属のDF松田直樹選手(34)が練習中に倒れ、病院に救急搬送された。
発生から4か月となった東日本大震災の被災地で、肉親の遺骨を墓に納められない被災者が苦悩している。 津波で墓地が流されたり、東京電力福島第一原子力発電所近くの立ち入り禁止区域に墓地があるためだ。宮城県内では、お盆を前にして土葬した遺体の火葬が急ピッチで進んでおり、納骨できない遺族を支援しようと、墓石修復や遺骨を無償で預かる動きも出始めている。 住民の4割が死亡・行方不明になった宮城県石巻市釜谷地区。中学校用務員の菊地裕明さん(50)は、妻(41)と高校生から幼稚園の子ども3人を亡くした。同居していた母(75)も行方不明だ。先祖代々の墓地は寺と共に津波に流され、元に戻るメドもたたない。4人の遺骨は、職場から22キロ離れた同じ宗派の別の寺に預け、仕事帰りに毎日足を運ぶ。「まだ安らかに眠らせてあげることもできない。私にできるのは、毎日線香をあげることだけ」と話す。 被災地では、多くの墓石が津波で流
企業の面接で「上着を脱いでいいですよ」と言われたり、説明会の案内に「クールビズ可」と書いてあったりします。暑くなってきたのでクールビズはありがたいですが、本当に上着を脱いだりネクタイをはずしたりしてもいいのでしょうか?(文系4年・男) 蒸し暑い日が続いていますね。黒いスーツ姿の就活生を見ると、とても暑そうだなと思ってしまいます。読売新聞社でもクールビズを行っていて、男性社員はノーネクタイの人が多いです。さらに今年は節電もあり、冷房も弱めているので、ますますクールビズの必要性が高まっています。 上着やネクタイは着用するのがマナーといわれていますので、面接などの大事な場面で脱ぐことには抵抗があるでしょうし、本当にクールビズで行ったら減点されてしまうのではないか、と思ってしまう人もいると思います。 読売新聞社は、筆記試験の際に「スーツを着用する必要はありません。体温調節のしやすい服装でお越し
東日本大震災で津波被害を受けた東北地方の沿岸部にボランティアで仮設図書館を作ろうと、栃木県足利市のイベント会社社長川端秀明さん(37)らが奔走している。 簡易投稿サイト・ツイッターで支援者や本の寄付を募り、関東地方などの約15団体が協力。既に寄付などで約3万冊を集め、宮城県石巻市の2か所に図書館を開設した。川端さんは「岩手、福島両県にも設置したい」と活動を広げるつもりだ。 この活動は「『みんなのとしょかん』プロジェクト」と名付けられ、4月22日に始まり、5月末には同名の社団法人を設立。5月12日、避難所になっている同市立湊中に「みんなのとしょかん」第1号を開設し、同月28日には同市河北地区のボランティアセンターにも2か所目を設置した。 発起人となった川端さんは3月の震災発生直後、会社のトラックに食料や水を積み、知人が支援活動をしていた石巻市の避難所を訪れた。だが物資はすぐになくなり、個人の
東日本大震災で被災した住宅や公共施設の移転用地として高台の開発需要が高まる中、岩手・宮城両県に約2万か所ある遺跡の存在が、復興を進める上での難題となっている。 両県では縄文時代の集落跡が高台に広く分布しているが、開発には教育委員会への届け出と事前調査が必要となる。1995年の阪神大震災の際には同様の事前調査に3年を要しており、「速やかな復興と文化財保護の両立は果たせるのか」と関係者は頭を悩ませている。 被災者の住宅建設予定地となっている岩手県宮古市田老地区の高台で、市教育委員会の長谷川真・主任文化財調査員(35)がスコップを手に土を掘り続けていた。 「あった」。土の中からは、縄文土器の破片が次々と出てきた。長谷川さんは「やっぱり事前調査は欠かせない」と話す。 文化財保護法では、遺跡として登録された土地を開発する場合、教育委員会への届け出が必要となる。各教委と事業者は、遺跡を保存するため計画
東日本大震災から3か月が過ぎた12日、読売機で宮城県内沿岸部を上空から取材した。 がれき撤去が進み、街は茶褐色の焼け野原のような光景に変わっていた。津波の爪痕は今も色濃く残り、復興への険しい道のりは始まったばかりのようだ。 気仙沼市上空の高度1000メートル以上でハッチを開けると、魚の腐ったようなにおいが鼻を突いた。同市によると、水産加工施設から流れ出るなどした魚類が腐ったまま放置されているためという。最近は、気温の上昇で腐敗も進み、そのにおいが上空まで立ちこめていることに驚いた。 石巻市沿岸部から北上川沿いに内陸に入ると、市立大川小学校が見えてくる。廃虚となった校舎のすぐ裏には青々と茂った裏山があった。裏山を駆け上り、助かった児童がいたことを思うと、やりきれなさが残る。 さらに南下し、石巻市上空で目にしたのは、石巻港近くに積み重ねられている、数千台の車の山だ。市が業者に委託し回収を進めて
宮城県石巻市の旧家に代々伝わり、東日本大震災の津波で流された仙台藩初代藩主・伊達政宗(1567〜1636年)直筆の手紙2通が5月31日、隣家の敷地で奇跡的に見つかった。 手紙は掛け軸になっており、海水をかぶり、多少変色したものの、ほぼ無傷。伊達家資料を研究している仙台市博物館によると、ともに嫁いだ娘に宛てた私信で、発見した所有者の男性は「もう見つからないと思っていた」と感激している。 手紙は、宮城県角田市一帯を治めていた石川家に嫁いだ次女・牟宇(むう)姫に宛てたもの。約400年続く石巻市湊町の旧家の20代目で、歯科医師内海伸宏さん(59)が所有している。入手経緯などは不明だが、代々、「政宗の手紙」と受け継がれ、内海さんが掛け軸に仕立てた。内海さん宅は土蔵とともに津波で全壊。掛け軸は木箱に入れて土蔵で保管していたが、建物ごと流され、内海さんが5月31日、がれきの中で先祖の位牌(いはい)を捜し
サッカー日本代表FW宇佐美貴史(19)(G大阪)が、ドイツ1部リーグの強豪バイエルン・ミュンヘンに移籍することが1日、決定的になった。 現在、条件面の細部の詰めを行っている。ドイツリーグの来季は8月に開幕する。 宇佐美は16歳だった2009年に、ユースからトップチームに登録され、5月にJ1初出場を果たした。昨季は26試合出場7得点と台頭し、ベストヤングプレーヤー賞を獲得。今季も6試合すべてに出場し1ゴールを挙げている。 日本代表でも、ロンドン五輪予選に臨むU―22チームの攻撃の切り札になり得る存在として期待されており、今回のキリンカップではフル代表に初招集された。 バイエルンは国内リーグ制覇22度を誇る世界的名門で、今季は3位。欧州チャンピオンズリーグも4度優勝しており、09〜10年シーズンも準優勝。DFラームやFWミュラー、MFシュバインシュタイガーなど、10年のW杯南アフリカ大会で3位
東日本大震災の津波で全児童の7割近い74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小の保護者有志が1日、同市教育委員会に対し、避難時の状況について検証し、改めて説明するよう要望書を提出した。 要望書は、「このような惨事を二度と繰り返さないためにも、なぜ子供たちを救えなかったのかについてしっかり検証すべきだ」と訴え、津波到達までの対応や、避難場所として北上川そばの高台を選んだ経緯など5項目について説明を求めている。 また、他の学校の例を挙げて、「校舎が津波にのみ込まれながらも安全な高台に避難させ、学校管理下の児童・生徒の命を守っている」とした。 同小周辺には、津波が逆流した北上川に沿って、ほかにも小中学校が4校あり、計13人の児童・生徒が死亡・行方不明となった。各校や市教委によると、犠牲になったのはいずれも、学校から帰宅した後だったという。
姫路文学館(兵庫県姫路市山野井町)で開催中の特別展「黒田官兵衛の魅力」(読売新聞姫路支局など後援)の入場者数が28日、開幕から32日目で5000人を突破し、式典が行われた。 5000人目となった兵庫県朝来市多々良木の会社員黒田昌樹さん(38)は、「同じ名字の官兵衛展で、記念の来場者になるとは不思議な縁を感じます」と喜んでいた。 黒田さんは、妻の智香子さん(33)、長女の佳央ちゃん(10か月)と来館。溝内一弘副館長(59)から5000人目と知らされるとびっくりした様子で、官兵衛の名が記された手拭いや同館作成の冊子など計6点の記念品を受け取っていた。 歴史ファンだという黒田さんは「歴史小説がきっかけで黒田官兵衛を好きになった。帰ってから記念品の冊子を読むのが楽しみです」と話していた。 特別展は姫路生まれの戦国武将・黒田官兵衛(1546〜1604)の生涯を約140点の資料でたどる内容で、4、5月
東日本大震災の津波で、太平洋沿岸部を走るJRなどの在来線は、線路や駅舎などが流され、壊滅的な被害を受けた。 23日には宮城県石巻市などを通るJR仙石線の復旧を巡り、JR東日本と沿線自治体などが初めて顔を合わせたが、課題は費用負担だ。自治体や地元住民は一日も早い運行再開を求めるものの、新しい街づくりに合わせて路線を高台に移す場合には巨費が必要。他の路線でも様々な課題を抱えており、復興計画にも影響が出かねない状況になっている。 仙台市の東北運輸局で開かれた「JR仙石線復興調整会議」の初会合には、JR東のほか、沿線の石巻市、東松島市、松島町の3自治体の担当者が参加。自治体側は「周辺道路は渋滞している」「鉄道利用者は多いので、早期復旧を」などと訴えた。JR東は、今年4月に清野智社長が記者会見で「責任を持って復旧させる」と明言しており、この日の会合でも、同社側は「路線の重要性は理解している」と応じた
重油など燃料価格が上昇したほか、新興国の経済発展に伴う紙の使用量の増加で、原料となる木材チップの価格が上がり、商品価格に転嫁せざるを得なくなった。 値上げは3年ぶりで、古紙を70%以上利用した再生紙から上質紙まで、コピー用紙の全品種が対象になる。東日本大震災後に紙の使用量が減り、古紙の発生が落ち込んでいるため、今後、古紙の調達コストが上がるとみられていることも値上げの要因だという。
奈良県王寺町に“シブかわいい”キャラクターが誕生した。 聖徳太子の愛犬をモデルに町商工会がつくったマスコット「雪丸」。ひげと、頭に乗せた烏帽子(えぼし)がそこはかとない渋さを醸し出し、シバ犬専門誌で特集されるなど注目度も高い。22日午前10時から、聖徳太子創建とされる同町の達磨寺(だるまじ)でお披露目される。 雪丸は人の言葉を話し、お経を唱えることができたといい、「死後は達磨寺に葬ってほしい」との遺言を残したとされる。同寺境内にある像を見に寺を訪れる歴史ファンも多いという。 町商工会のメンバーがこの伝説に目をつけ、昨年、イラストを全国公募。集まった約50作品の中からキャラが決定した。 設定では、1月1日生まれの男の子で、好物は、おからや豆乳、枝豆など。マイペースな性格で、特技は王寺町の道案内、すぐ寝ること、となっている。 町商工会はポスターやシールのほか、ぬいぐるみも試作。同会の岡本浩至さ
伊達政宗の居城で、観光名所にもなっている「仙台城跡」(仙台市青葉区川内)で、築城時の面影をとどめる石垣が東日本大震災で崩れ、城跡に通じる市道が2か月たった今も通行止めになっている。 国の史跡への指定を目指す文化財であるため、修復は歴史的価値を損なわないよう時間をかけて行う必要があり、通行止めが長引いて観光に悪影響が及ぶ恐れもある。 仙台城は仙台市中心部から西に約2キロの青葉山に伊達政宗が築き、「青葉城」の名でも知られる。現在は石垣などが残り、市中心部を見渡せる人気の観光スポットとなっている。 石垣が崩れたのは、城跡の西側。縦7メートル、横58メートルにわたって崩れ、仙台駅など市中心部と城跡を結ぶ市道・仙台城跡線の上を石が覆った。市道は現場付近で約1キロ・メートルにわたって通行止めが続いている。 広さ約100ヘクタールの城跡は、国や市が管理する公有地部分と、城跡内にある宮城県護国神社が所有す
東日本大震災で緊急停止した東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)について、石巻市の亀山紘市長は9日の記者会見で、「安全対策をした上で再開する方向で考える必要がある」と述べ、運転再開を容認する考えを示した。 女川原発の再開容認は、地元首長で初めて。 女川原発は、運転中の1、3号機と、定期検査で原子炉が起動中だった2号機が、地震でいずれも自動停止している。亀山市長は「配電盤火災などは安全対策をしてもらわねばならない」としながら、「福島第一原発のようにならなかったことで、津波対策はある程度評価している」と語った。 東北電力と地元との安全協定で、再稼働は県と地元2市町の了解が必要。宮城県の村井嘉浩知事は9日、「応急対策をしっかりしているか、まず政府で判断して頂く」と述べた。女川町の安住宣孝町長は先月26日の原発視察の際、「電力復旧のための環境を整える必要がある」と発言している。
北海道帯広市が主催するばんえい競馬「ばんえい十勝」(帯広競馬場)に、道内の中学校から修学旅行の見学申し込みが相次いでいる。東日本大震災を受けて、当初計画していた旅行先を東北地方から道内へ変更する学校が続いているためだ。ばんえい十勝の担当者は「北海道の開拓期に活躍したばん馬の歴史を知ってもらい、馬文化の振興につなげたい」と期待している。 受け入れが決まっているのは現在、札幌市内の中学校計8校、約1400人。これらの中学校は当初、修学旅行先として青森、秋田、岩手の各県を予定していたという。しかし、大震災後に現地の受け入れ態勢が整わないことなどから旅行先を変更。4月上旬ごろ、複数の旅行会社を通じてばんえい十勝に見学の打診があり、北海道の開拓の歴史を今に伝える「ひき馬」を見学することになった。 生徒たちには、ばんえい競馬の成り立ちや農耕馬としての歴史を学べる同競馬場施設内の「馬の資料館」を見学
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