年越し派遣村を通じて半年ぶりにアパートを借りられた男性。6畳間にまだ電灯はないが、就職活動ができる喜びから表情は明るい=東京都足立区で 職や住居を失った派遣労働者らを支援する「年越し派遣村」が、昨年大みそかに東京・日比谷公園に“開村”してから約一カ月が過ぎた。当初、約五百人を数えた「村民」は、半数余りが生活保護を受けて住居を確保。就職活動をしている。厳しい雇用情勢の中で、職はなかなか見つからないが、「職探しの際、住居があるのは大きい」と口をそろえる。再出発に向けて必死の毎日だ。 (菊谷隆文、出田阿生)