親子でプロを目指し、小学生のうちからスポーツに打ち込む子が増えている。しかし、小学生のうちにハードな練習をすることで大きなケガを引き起こすことがある。 「成長期の子供の骨は大人の骨とは違い、骨の端に近い部分が成長軟骨といわれる軟骨になっています。この軟らかい骨に過度のストレスがかかり続けると、さまざまな障害を発症します」 そう話すのは、東京・文京区でこやまクリニックを開く、自身も柔道などのスポーツ経験が豊富な小山郁先生。スポーツでケガをすることを広くスポーツ障害というが、なかには一生にわたるケガを負ってしまうこともある。 「例えば、野球のバッティング、柔道の投げ込み、バレーボールのスパイクなど腰をひねる動作を過度に繰り返すことで、腰椎に負担がかかり続けると腰椎分離症になる場合があります。腰の骨が分離してしまい、一生元に戻らなくなってしまうこともあります」 成長期に無理をすることで、小学生の