Linux kernelをUnikraftのライブラリ化した. これにより機能の少ないUnikernelの資源として Linux kernelの持つ機能を利用することが可能となる. 背景 Linux Kernel Library Linux kernelはよくメンテナンスされている成熟した オープンソースなOSの代表であるが, 近年その機能を効率よく再利用しようとする動きがある. Linux Kernel Library (LKL) はその一つであり, 最小限のコストでLinux kernelをanykernelと呼ばれる 形態のLibrary OSとして利用するものである. LKLは現在公式のLinux kernelには含まれていないが 活発に開発がなされており, 現時点でv4.19がサポートされている. 以下にLKLの構成を示す. LKLの構成 LKLはlklというホスト非依存なアーキ