【上原佳久】地面に横たわる急病人? パートナーに土下座?――東京スカイツリーを撮るのに夢中になるあまり、そんな奇妙な姿勢になってしまう観光客を写した本が出た。タイトルはそのまま、「東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本」(産業編集センター)だ。 【写真】土下座、のような格好でパチリ=東京都墨田区、太田友嗣さん撮影 著者は東京都荒川区の会社員太田友嗣(ともつぐ)さん(37)。昨夏にスカイツリーを初めて訪れた際、「家族や友人のため、地面に身を投げ出して記念撮影をする人たちに驚いた」という。仕事の合間に通い、観光客132人をカメラに収めた。 奇妙な姿勢になってしまうのは、スカイツリーの高さゆえ。真下の広場で、人と高さ634メートルのてっぺんを一緒に写そうとすると、カメラを地面ぎりぎりまで近づけないとうまく収まらないためだ。 場所がら多い外国人旅行者に撮影を頼まれ、白い上着が汚れるのも