鉄道の線路を下支えする砕石は、目立たないけれど大切な存在だ。 列車が通る際に起こる振動や衝撃を吸収するクッションの役割を担っている。この土台が崩れてしまうと事故につながる。 茨城県と千葉県のJR線で使われている砕石は、茨城県大子町のJR水郡線西金(さいがね)駅そばで産出されたものだと聞いた。JRの担当者も「関東地区で採れる石の中でも、とりわけ優秀」と絶賛する。 高品質の理由はどこにあるのだろうか。1947年から、この地で採石を始めた関東商工(水戸市)をたずねた。 河野秀幸社長(51)は、鉄道用の砕石に大事なのは硬さのバランスと耐久性だと語る。 石が硬すぎると衝撃を吸収できず、加工も大変になる。逆に軟らかすぎると、衝撃を受けるうちに摩擦ですり減って削られた粉が石の間に詰まる。石と石の間の空間がなくなると、衝撃の吸収ができなくなってしまうのだという。 西金産の砕石は約2億年前に堆積(たいせき)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く