大阪府の新型コロナウイルスの感染者は約4万人と東京都の約4割にとどまるが、23日時点の死者は826人で全国最多となっている。 感染者に占める高齢者の割合が高いことが要因とみられ、府は高齢者施設での検査強化など対策を急いでいる。 府が昨年秋以降の「第3波」での死者390人を調べたところ、4割弱は感染経路が不明だったが、高齢者施設での感染は3割弱の107人に上り、経路が判明した中では最も多かった。 大阪では昨年12月末までに高齢者施設のクラスター(感染者集団)が84件発生。1月に入って既に29件が確認され、死者数を押し上げている。 死者の平均年齢は昨年10月以降、東京と大阪は70代後半で大きな違いはなかった。一方、新規感染者に占める60歳以上の割合は、東京は18%にとどまるのに対し、大阪は30%に達している。 なぜ大阪で高齢者の感染が多いのか。府は分析を続けてきたが、はっきりした理由は分からな