11日午前11時25分ごろ、大津市浜町のホテル敷地内で、運行実証実験中だった自動運転バスが加速した際、乗客の70代女性が座席から滑り落ちて腰の打撲などのけがを負った。実験を実施している大津市や京阪バスなどは自動運転を取りやめ、運転手による通常の運行に切り替えた。 市によると、前方で駐車していたトラックを避けるため、バスに乗車していた運転手が手動でハンドルを切った。この影響でバスは時速約10キロまで自動加速し、弾みで女性が座席から落ちた。乗客は1人だったという。 市地域交通政策課は「速度の調節に人が運転するような滑らかさがなかったとも考えられ、今後原因を究明する」としている。実験の再開時期は未定という。 同市などによる自動運転バスの運行実証実験は2019年に始まり、今回で5回目。20年にも縁石と歩道の柵に接触する事故が2回発生している。