出版取り次ぎ大手のトーハンが、発売前の「週刊新潮」の中づり広告の原稿を、「週刊文春」を発行する文藝春秋の社員に見せていた問題で、トーハンは、6年間にわたって恒常的に広告の原稿を貸していたなどとする内部調査の結果を公表し、謝罪しました。 それによりますと、当初、文藝春秋の社員から「勉強のため」などと求められて中吊り広告の内容をメモすることを黙認するようになり、平成23年の春ごろから6年間にわたり、新潮社から受け取った中吊り広告の原稿を、その日のうちに文藝春秋の社員に貸し出す仕組みができていたとしています。こうした行為はほぼ毎週にわたって行われていたということで、トーハンは、調査結果を新潮社に報告して謝罪したうえで、全社的な業務の総点検を行い、法令順守の体制を強化するとしています。 週刊新潮編集部は、「到底看過できない不正行為であり、ジャーナリズムの信頼性の根幹を揺るがす重大問題だ。文藝春秋に