イーガン音頭(あるいはイーガン節)っていう、オリジナルの音頭なんだ。 イーガンってのは外国のSF作家らしい。俺は読んだことないんだけど、町内会によく顔を出してる妻は忖度的ノルマで本を読まされるらしい。 妻は楽しそうに読んでいるのだが、他人に押しつけられたモノを楽しく読んでいる姿をみて夫としては内心穏やかではない。 妻がいきなり、ワンの絨毯で構成される巨大な生物がもつハードディスクのなかで計算される宇宙に意識のある生物がいる! とかヤチマやっちまったな! とか スプリンターの可愛い虫たちがほとんど一代でアインシュタインを超える! とか。 圧死とか。海には体質的に気持ちよくなる成分が! とか。 妻が語るようなイーガン作品をバックグラウンドに、数年前に町内会副会長はオリジナルのイーガン音頭を作成。会長の承認を経て正式な音頭になった。 「それイーガン、イーガン」 きょうも祭りの準備。集会所前の公園