きょういく特報部2009 高校補習科、存廃に揺れる 浪人中の卒業生に受験指導2009年12月14日 岡山朝日高校の補習科教室。現役生とは別の建物で、在籍者は私服で通う=岡山市中区 「高校補習科」。こんな名称の教育機関が中国、四国、九州の5県にある。PTAや同窓会などが運営する形で公立高校に併設され、浪人中の卒業生らを引き受けて受験勉強を指導する独特の課程だ。大都市から離れ、予備校も少ない地域で高校の教員がボランティア的に指導してきた歴史をもつが、近年は廃止の動きが進んでいる。 ■岡山―格安で人気、少子化で廃止も 岡山県有数の進学校、県立岡山朝日高校(岡山市中区)。 朝、詰め襟とセーラー服姿の高校生に交じり、白いジーンズ、黒のブーツ、赤のジャンパーといった服装の若者たちが校門を通り抜けていく。補習科の生徒たちだ。 教室は敷地内の同窓資料館にある。「隠喩(いんゆ)って意味、分かっとけよ」「ここ