6月29日から来日ツアーを行い、6月30日には『大ブラス・フェスティバル!』、7月6日には『ジャズ・ワールドビート2019』に出演を果たすルーマニアのジプシーブラスバンド「Fanfare Ciocarlia(ファンファーレ・チォカリーア)」。映画『アンダーグラウンド』でも彼らの演奏する楽曲が使用されるなど、世界的に名が知られるバンドの来日に寄せて、今一度その歴史を紐解くロングライナーを贈る。 『FUJI ROCK FESTIVAL '14』にも出演したことのあるFanfare Ciocarliaの音楽は、ヨーロッパのみならず、日本の土着音楽とも接続する。ルーマニアの小さな村で冠婚葬祭に寄り添うささやかなものとして生まれた音楽は、いかにして世界を旅するものとなったのか。小さく狭い生活と世界を繋ぐ、ロマンティックな道のりがそこにはあった。 ルーマニアの小さな村からジプシーブラスが世界へ広まった