大学時代、教授から「下ネタ」について厳しく注意されたことがある。普通、下ネタは「セクハラ」的理由で糾されるだろう。しかし、彼は「あなたの下ネタは多様性を理解していない」という点を批判したのだった。自分の視界の狭さが恥ずかしくなり、激しく衝撃を受けた。 学生時代、私と中川淳一郎が所属していた一橋大学世界プロレスリング同盟は、プロレスの実演だけでなくフリーペーパーの発行が活動の柱の一つになっていた(私が立ち上げたものだった)。内容はプロレスの試合の煽り的な内容(中川、常見を自宅で襲撃→学園祭で決着へなど)の他、とにかく「下ネタ」が多かったのだった。そのあたりの話は楠木建先生の『好き嫌いと才能』(東洋経済新報社)や、『ウェブでメシを食うということ』(毎日新聞出版)でも紹介されているのでよろしければご覧頂きたい。若気の至りというやつだった。 世代交代のため、私が編集長を降り、媒体もリニューアルする