「EAP総研」は、増える社員の鬱病対策として、休職中の復職トレーニング法などを盛り込んだマニュアルを作成している=東京都千代田区 本人はつらいのに、仮病に見えてしまう−。こんな「非定型鬱病(うつびょう)」がここ2、3年、職場で目立つようだ。何もする気力がない「定型」と違い、「非定型」は趣味の時間は元気でも仕事は困難になるのが特徴で、「仮病」と誤解されやすい。新たな鬱病について、「管理職が現場も担当するなど多忙となり、若手への教育やコミュニケーションが手薄になった影響ではないか」などと指摘する声もある。(津川綾子) 「詐病ではない」 「週明けに日焼けして会社に来るが、時々連絡もなく休む」「変な部下がいて、好きな仕事はするが、嫌なことはしない」。企業のメンタルヘルス対策を行う「EAP総研」(東京都千代田区)に昨年以降、こんな相談が相次いでいる。「こうした症状の若手社員が心療内科などを受診し、