ついに“人口減少時代”に突入した日本。若者が減り続けるなか、企業の人材戦略も今後はいやおうなしに見直しを迫られることになる。そんななか、日本興亜損害保険は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)システムを利用して、人材戦略の観点から退職したOB/OG向けのコミュニティづくりを進めている。本稿では、OB/OGに“現役社員を支援してもらう”ことを目的に立ち上げられた、この「日本興亜サポーターズ倶楽部」の概要を紹介するとともに、“働きやすい職場環境づくり”にこだわる同社の人材戦略に迫る。 小林秀雄 フリー・ライター ● text by Hideo Kobayashi “同窓生”をつなぐ 日本興亜損保の人事部人事グループ課長代理を務める内山恵介氏。氏は、SNSシステムを利用した退職者向けのコミュニティ・サイトを立ち上げ、今後の人材戦略の基盤を整えた。 photo by Keiji Kan