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ブックマーク / omoshow.blog95.fc2.com (30)

  • 『オンバト』年表(おまけつき)

    思い付きで『爆笑オンエアバトル』および『オンバト+』の年表を作成してみました。当時の思い出に浸るきっかけにでもしていただけると嬉しいです。また、それだけではちょっと寂しい気もしたので、個人的にゼロ年代のお笑いブームについて考える上で欠かせない(かもしれない)若手芸人番組も一緒にまとめてみました。一日仕事の割には、そこそこのモノが出来たのではないかと自負しております……偉そうですね。それでは、ひとつよしなに。 【爆笑オンエアバトル時代】 ■1999年 0327:『爆笑オンエアバトル』放送開始。オンエア第1号はりあるキッズ。開始当時は12組中7組オンエア。 0410:11組中6組がオンエアされるシステムを変更。 0417:『歌うボキャブラ天国』放送開始 0501:フォークダンスDE成子坂、初オンエア。 0807:第1回チャンピオン大会開催。DonDokoDonが優勝。立川談志賞に底ぬけAIR-

  • 特別編 ~10年前の『爆笑オンエアバトル』を振り返る~

    あれから、10年。 今から10年前の2003年3月、『爆笑オンエアバトル』において第五回チャンピオン大会が開催された。当時の私は高校卒業を目前に控えた18歳。まだ、『エンタの神様』も、『笑いの金メダル』も、『爆笑レッドカーペット』も放送されていなかった時代である。ようやくテツandトモが世間に認知され、“なんでだろう”で大ブレイク直前だった頃……といえば、それがどれほど昔のことなのか、分かってもらえるだろうか。 この時期の『爆笑オンエアバトル』に対して、私は並々ならない思い入れがある。というのも、私が当番組を観るようになったのが、丁度この一年間からだったからだ。お笑いブーム黎明期と呼ぶに相応しい時代に、私というお笑いバカもまた、その渦の中に飲み込まれようとしていたのである。……表現がどうもオーバーだな。 そこで、今回は2002年から2003年にかけて、『爆笑オンエアバトル』で起こった出来事

  • しずる単独コントライブ『Conte Out』

    しずる単独コントライブ『Conte Out』を観た。 しずるは東京NSC9期生の村上純と池田一真によって、2003年に結成された。この一風変わったコンビ名は、表参道にある定屋の店名に由来しているらしい。同期には、ハリセンボン、ジューシーズ、囲碁将棋などがいる。『爆笑レッドカーペット』に出演するために編み出した青春コント(二人の学生が下らないことでぶつかり合うも、最後に抱き締め合って仲直りする)で人気を博し、『爆笑レッドシアター』のレギュラーメンバーに選抜。番組が終了した現在もコントにこだわった活動を続けており、日一のコント王を決める『キングオブコント』では三度の決勝進出を果たしている。作には、2012年5月から10月にかけて開催された、単独ライブツアー『BREAK OUT』の最終公演(10月14日)の模様が収録されている。 先にも書いたように、しずるが世に知られるきっかけとなったネタ

  • 「THE MANZAI 2012」総評

    どうした!? 『THE MANZAI 2012』!? ……って、別に何がどうしたってわけじゃないけれども、いやー驚いた。もうネタバレかましても大丈夫だと思うけど、まさかハマカーンが優勝するとは。失礼ながら、去年と大して変わらないんだろーなーって思ってたよ。それがまた、あんなにスタイルを変えて、まったく違うしゃべくり漫才を生み出しちゃった。「爆笑オンエアバトル」ではオーソドックスな漫才コントをしていた二人が、まさかこんな結果を残すコンビになるなんてねえ……2ちゃんねるで「つまんない」とか叩かれてた時代が懐かしいよ。 でも、今回嬉しかったのは、優勝したハマカーン以外のコンビも面白かったこと。千鳥も面白かったなあ。どれも似たようなフォーマットなのに、まったく違った印象を与えてくれる。また、それぞれの漫才の世界観が凄いんだよな。アルコ&ピースも奮闘した。そもそも決勝に上がってきたって聞いただけでも

  • ツッコミ高の時代を象徴する二組の漫才師

    著者の槙田雄司氏は、芸人“マキタスポーツ”として知られている人物。そのこともあって、お笑いクラスタ界隈では、特に読まれているらしい。で、好評であると聞いている。そこで早急に購入し、早々に読み始めてみたのだが……これが遅々として進まない。ただ、これは決して書が不出来だからではなく、単純に私が評価されているものをなかなか受け入れられないザ・天の邪鬼であるが故のことだ。なんとも、どうしようもない。ただ、最初の方をザッと読んでみたり、既に購読された方々の感想に目を通してみたりしたところによると、どうやら書は世にはびこるツッコミたちに警鐘を鳴らしているのようだ。 自分はツッコまれないように、つまりボケをやらないように気をつけながら、ツッコミを入れるわけです。ツッコミだけを入れていれば、安全な場所から他人を攻撃できます。そのことで自分の価値を高めようと考えている。(略)私は「ツッコミ高ボケ低」の

  • 【どうした!?品川】について思う。

    9月13日の『アメトーーク』において、【どうした!?品川】という企画が放送された。 その内容は、お笑いコンビ“品川庄司”のボケを担当する品川祐のデビューから現在に至るまでの動向を洗い直し、その芸人としての変化を再確認させるもの。プレゼンターとして出演していたのは、企画発案者である東野幸治に加え、有吉弘行、陣内智則、インパルス板倉、千鳥、Bコース・タケト、ギンナナ金成の計八人。品川祐という芸人の全貌を多角的に見るためか、古今東西の芸人が選抜されていたが、番組の放送後は東野幸治だけが喋っていた印象しか残っていなかった。有吉すらも凌駕してしまう東野のエネルギッシュなトークは、彼が品川に対して並々ならぬ感情を抱いていたことを示しているように見えた。 番組では、品川の芸人人生を「ギラギラ期(1995~2005)」「調子ノリ期(2005~2008)」「どうした期(2009~2012)」の三つに分類し、

  • 落語の視点で読む『ドラえもん』 ~長短~

    どら焼きを使って、ドラえもんに宿題を手伝ってもらおうとするのび太。しかし、あっさりと断られてしまい、逆に説教をらってしまう。 ドラえもん「(君は)のんびりしすぎてるんだよ。はっきりいえば、のろまだ!ぐずだ!」 そこでドラえもんが取り出したのは、二の薬ビン。片方は“クイック”で、もう片方は“スロー”。“クイック”を飲むと気持ちも動きも早くなり、“スロー”を飲むと気持ちも動きも遅くなる。これを飲めば、のび太ののんびりとした性格も少しはマトモになる筈……。そう考えたドラえもんは、のび太にクイックを飲ませようとするが、当人は「薬はきらいなんだよ」と言って飲もうとしない。仕方がないので、まずはドラえもんがクイックを飲んでみて、その効果を確認することに。 ドラえもん「のび!」 のび太「のびとはなんだ」 ドラえもん「のび太くんなんて、まどろっこしくて! やれ! 宿題! 早く!」 クイックの効果で、す

  • バラエティにおけるイジメについて考えた。

    昨夜、“バラエティにおけるイジメ”について考えていた。 話の発端となったのは、スギちゃんの事故を受けてコラムニストの小田嶋隆氏が昨今のバラエティ番組について語った、一連のツイートである。小田嶋氏は、スギちゃんが10メートルの飛び込み台から落下したという報道を受け、「21世紀のバラエティーにおいて、最も確実に笑いが取れるのは、誰かが心底からおびえている姿を、大勢で取り囲んで笑っているシチュエーション」と語り、更に「テレビ画面の中に体育会の新人イビリみたいな笑いが蔓延していることについて、画面の中の人たちが口をぬぐっている」「言葉や演技で笑いが取れない場合、番組企画は「公開処刑」か「ドッキリ」に行き着く。いずれも「パニックに陥った人間が見せる滑稽な仕草」を笑うだけの、ひとっかけらの創造性もない笑いだが、打率は高い」などの持論を展開した。 ・テレビの中でいじめが蔓延している、という小田嶋隆さんの

  • スギちゃんの事故と周辺について

    『R-1ぐらんぷり2012』準優勝者・スギちゃんが、テレビの収録中に全治三ヶ月の重傷を負ったらしい。自分が見た記事によると、高さ10メートルの飛び込み台からプールへと飛び込んだ直後、腰に痛みを訴えたのだという。高さ10メートルの飛び込み台から落下するバラエティ番組といえば、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』のことを思い出すが、スギちゃんが出演する予定だった番組は明かされていない。収録が行われていたのは“千葉県国際総合水泳場”という、きちんとした施設で、番組が独自に創作したアトラクションではない。ちゃんとしたプロセスを踏めば、一般の人でも利用可能な場所だ。とどのつまりは事故だったのだろう。 が、件を持ち出して、バラエティ番組全般を批判している人が何人か出てきた。はっきりいって不快である。現行のバラエティ番組が完璧だとはいわないし、むしろ批判されるべき点は多数存在しているだろうと思う

  • 「キングオブコント2012」決勝進出者・データ表

    今年もまとめてみた。「キングオブコント2011」データはこちら。 ・結成年別 ■1996年 バイきんぐ ■1998年 トップリード ■2003年 しずる ■2005年 銀シャリ、夜ふかしの会 ■2007年 かもめんたる ■2008年 さらば青春の光 ■2009年 うしろシティ ・生年別 ■1976年 小峠英二(バイきんぐ) ■1977年 西村瑞樹(バイきんぐ) ■1978年 岩崎う大(かもめんたる) 鬼頭真也(夜ふかしの会) ■1979年 三宅十空(夜ふかしの会) ■1980年 橋直(銀シャリ) 槇尾ユースケ(かもめんたる) ■1981年 金子学(うしろシティ) 砂川禎一朗(夜ふかしの会) 村上純(しずる) 森田哲矢(さらば青春の光) 和賀勇介(トップリード) ■1982年 大重わたる(夜ふかしの会) 新悠太(トップリード) 原慎一(夜ふかしの会) ■1983年 阿諏訪泰義(うしろシテ

  • 「THE MANZAI 2012」認定漫才師マトメ

    ■「THE MANZAI 2011」認定漫才師(※太字は決勝進出組) アメリカザリガニ、アルコ&ピース、囲碁将棋、ウーマンラッシュアワー、エルシャラカーニ、学天即、キングコング、銀シャリ、グランジ、ザ・パンチ、さらば青春の光、磁石、ジャルジャル、シャンプーハット、スーパーマラドーナ、スパローズ、スリムクラブ、ダイノジ、チキチキジョニー、千鳥、テンダラー、東京ダイナマイト、トータルテンボス、土佐駒、ドレッドノート、トレンディエンジェル、ナイツ、流れ星、2700、ニレンジャー、南海キャンディーズ、Hi-Hi、博多華丸・大吉、バッドボーイズ、ハマカーン、ハライチ、はりけ~んず、パンクブーブー、ビタミンS、風藤松原(棄権)、プリマ旦那、平成ノブシコブシ、POISON GIRL BAND、ぽ~くちょっぷ、マヂカルラブリー、メッセンジャー、U字工事、夕凪ロマネコンティ、吉田たち、我が家 ■「THE M

  • タレントと落語家。

    タレントの山崎邦正が、NHK新人演芸大賞・落語部門に出場するらしい。山崎は落語家としても活動しており、これにも落語家名である“月亭方正”として出場するのではないかと思われる(※月亭八方門下。「ボインは~♪」の歌で知られる月亭可朝の孫弟子、人間国宝の桂米朝のひ孫弟子にあたる)。つい先日、そのことについてプロの落語家がTwitterでボヤいていた。要約すると、「新人演芸大賞の応募資格は落語家を職業とする人のみに与えられているが、横暴資格もあるのだろう」という内容である。ボヤくというよりは茶化したというべきかもしれない。 こういった話は、落語に限らない。例えば、M-1グランプリに普段はコントを演じているコンビが出場する、或いは、普段はピン芸人として活動している二人が即席コンビを結成する、などのことに対して批判が噴出することも多い。私自身も、日一のピン芸を決定するR-1ぐらんぷりに、普段はコンビ

  • スギちゃん『ワイルドだろ~』

    スギちゃんは、ワイルドである。スギちゃんは自身がワイルドであることを証明するために、ワイルドであるが故のエピソードを話してくれる。そして、そのエピソードを一通り話し終わると「ワイルドだろう~?」と決め台詞を吐いて、観客に共感を求める。その姿は、まるでイエスマンを束ねるワンマン社長の様だ。しかし、スギちゃんが語るワイルドなエピソードは、いずれも的外れであったり、極端であったりして、とてもじゃないが共感を得ることは出来ない。かくしてスギちゃんのワイルドぶりは、笑いへと昇華されていく。 スギちゃんのワイルドネタは、かつて一世を風靡したオリエンタルラジオの『武勇伝』と展開が殆ど同じであることに気付いている人は、果たしてどのくらいいるのだろう。一見すると、両者はまったくの別物に見える。しかし、自らの凄さを「武勇伝/ワイルド」として表現し、その凄さを物語るエピソードを話すも、いずれも「武勇伝/ワイルド

  • 『DJやついいちろう プラチナディスク』

    エレキコミックのボケもやっている音楽DJ、やついいちろうによる新作MIX CDが先日リリースされた。やついが手掛けているCDがリリースされるのは、今回で四作品目。第一弾がリリースされた2009年から、およそ一年ごとに新作が発表され続けている。好評なんだろう。実際のところ、やついが手掛けるCDは非常に口当たりがいい。MIX CDというと、なんだか一定のジャンルに偏っていて、やたら近寄りがたいマニアックなイメージが強いが、やついの選曲はポップもロックもヒップホップも混ぜこぜにしていて、何にも属さない、しかし徹底的に「ノリの良さ」が重視された内容になっている。ノーボーダー! それでも、昨年の作品『ゴールデン・ヒッツ』は些かサブカルチャー方面に偏り過ぎていた印象を与えられたので、このまま、そっちの方向に流れて行くのではないかと思っていたのだが……これがまた嬉しい誤算。作は、サブカルチャー的な色合

  • 東京03第14回単独公演「後手中の後手」(高松)

    東京03第14回単独公演「後手中の後手」を観に行ってきた。 今回の会場は、高松駅から歩いて数分のサンポートホール高松。電車は勿論のこと、駐車場完備なので車で行くのも容易なのが嬉しいところだ。但し、駅のすぐ近くということもあってか、料金設定はちょっと高め。もっと安く駐車できる場所があれば……いつか穴場を見つけられればいいのだけれども。駐車場には開演一時間前の午後六時に到着。お腹の具合が良くなかったので、サンポート高松(※サンポートホール高松はサンポート高松という建築物の一角にある)内でゆっくり用を足せる洋式トイレを探し回るも、見つからず。見た目はガラス張りでオシャレな雰囲気なのに、どうしてこんなに和式トイレばっかりなのか。しょうがないので、和式で頑張る。 午後六時半、ロビー入り。入って早々、サンドウィッチマンから送られてきた花輪が目にとまる。東京03とサンドウィッチマンといえば、「キングオブ

  • 千原兄弟『マスカ!?』に見る“美談の脆さ”

    千原ジュニアといえば、何? 「大喜利」と答える人がいるだろう。「すべらない話」と答える人もいるだろう。「そつのない司会」と答える人もいるだろうし、「残念な兄を持つ弟」と答える人もいるだろう。私にとっての千原ジュニアは「コント師」である。彼が手掛けるコントは、とにかく面白い。松人志の影響を多分に受けていると言われがちなジュニアだが、少なくとも、コントに関しては彼の世界観が完全に形成されているように思う。 しかし、残念なことに、ジュニアのコント師としての側面はあまり語られていない。恐らく、彼がテレビなどのメディアを通じて、コントを披露してきたタイプの芸人ではないからだ。いや、そもそもの問題として、彼が生み出すコントの世界はあまりテレビ向きではない。ジュニアのコントは、例えば「エンタの神様」「爆笑レッドカーペット」などの娯楽番組で放送されているような、見た目に明るくて楽しいコントとは一線を画し

  • 『所ジョージ ゴールデン☆ベスト』

    レコード会社が利益目的でリリースしているとしか思えない“ゴールデン☆ベスト”シリーズから、何を血迷ったかリリースされた所ジョージのベストアルバム。バップ時代の音源を収録しており、半分くらいがアルバム未収録曲というファンには有難い内容になっている。バップ時代の所ジョージは、いわばミュージシャンとして全盛を迎えており、愛犬インディー君との日常を歌った『僕の犬』、「こち亀」のエンディングテーマに起用された『ブウェーのビヤビヤ』、全国の農家をターゲットにリリースしたのにまったく売れなかった名曲『農家の唄』など、作にもバリエーション豊富で楽しい楽曲が揃っている。 個人的には、「デジタル所さん」オープニングテーマ『旅の犬』がお気に入り。 どこの犬 どこの犬 意味があるのか吠えてくる 怖がれば調子に乗るし 無視すれば余計さ 首輪はしてるが どこの犬 どこの犬 ここに飼い主つれてこい なんか、犬以外のこ

  • 明石家さんま学序説

    先日、タモリに関する記事を書いた。演芸史と絡めたちょっとマニアックな話題だったので、興味を持つ人もそんなにはいないだろうと想定していたのだが、蓋を開けてみると、思っていたよりもずっと沢山の反応を頂いたので驚いた。『27時間テレビ』の興奮冷めやらぬタイミングでの更新だったとはいえ、まさか普段の五倍近いアクセス数を記録することになろうとは……普段、私がお笑いDVDのレコメンドを書くために、どれだけ苦悩していると思ってるんだ……おっと、心の声が……。 さて。当該記事にも書いたが、タモリはいわゆる演芸と殆ど関わりを持つことなく現在のポジションまで登り詰めた、いわば純粋培養のパフォーマーである。漫才師でもなければコント師でもない、落語家でもなければ放送作家でもアナウンサーでもない。唯一無二の絶対的な存在、それがタモリだ。そんなタモリとはまったく逆の世界に生きていたにも関わらず、そのしがらみから逸脱し

    kobayasiikumi
    kobayasiikumi 2012/07/26
    明石家さんまと笑福亭松之助の師弟関係の記事。すごく思考が似ている二人なんだな…必見。
  • 異質の男・タモリを可愛がった喜劇人

    タモリが司会を務めた今年の『27時間テレビ』では、今ではなかなか見ることの出来ない、彼の貴重な映像が幾つか放送されていた。その映像を見て、しみじみと思った。「タモリって、変な芸人だよなあ……」。 今や『笑っていいとも!』のメインパーソナリティとして、テレビバラエティ史に堂々とその名を刻み込むことが確定されているタモリだが、その立ち位置はなんとも不思議だ。大手芸能事務所に属さず、漫才やコントといった演芸を見せず、やることといえば珍妙な形態模写……改めて考えてみると、こんなヘンテコな存在はそうそう見られるものじゃない。なのに、そのヘンテコな存在が、お昼の生放送の番組を取り仕切っている。これは、もはや不気味の領域だ。考えてもみれば、オールバックにサングラスというビジュアルも不気味だ。あんなのが自分の部屋に入ってきたら、怖くて怖くて……って、それ『世にも奇妙な物語』だよ! そんなタモリの出自も、こ

  • 東京03の手引き

    テレビはつまらなくなった、という論調がある。 それが事実なのかどうかは知ったこっちゃないのだが、そういう論調は確固として存在している。で、テレビとともに思春期を過ごしたものの、テレビっ子というほどにテレビに固執していない私としては、それを聞いて「あ、そうですか」なんて常識的なリアクションを取ることしかできない、というか大抵の人はそうだろうが、テレビなんてそこまで必死になって見るものではないというのが私の考えであり、若手芸人のネタ番組などは地方在住ということもあって、それなりにチェックを入れておこうと思って録画、あっという間にHDDをパンパンに膨らませてしまってはいるものの、一般のバラエティ番組、健康番組、テレビドラマ、音楽番組などに過度の期待を寄せるということはない。テレビなど、所詮は流れゆくメディアである。だからこそテレビは刹那的で美しい、ともいえるのだが。 とはいえ、「テレビはつまらな

    kobayasiikumi
    kobayasiikumi 2012/06/18
    ライブとテレビの話その乖離を埋めるような記事、ごちそうさまです。