数々のセキュリティ事件の調査・分析を手掛け、企業や団体でセキュリティ対策に取り組んできた専門家の萩原栄幸氏が、企業や組織に潜む情報セキュリティの危険や対策を解説します。 過去の連載記事はこちらで読めます! 最近、大手企業では清掃の回数が「作業の効率化」「無駄な間接費を極力減らす」という大義名分の下で減り、請け負う会社でも「仕事の邪魔にならないように」と、週末に実施する傾向が強まっているようです。当初は人海戦術で迅速にごみを回収していたものの、人件費を抑制するために人員を減らし、3人チームから2人チームに、ついには1人でフロア全体を清掃するという会社も少なくありません。その結果、とんでもない事を考える人が出てきました。 「社内なら安全」という油断 ある建築設計事務所では、コンペティションで発表する予定だった設計図が盗まれる事件が起きました。幸いにもシステムが異常を検知して事なきを得ましたが、
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