安全はかんたんには作れない――セキュリティ対策ソフトは、多くの「セキュリティのプロ」によって、1つの製品という形に収まっている。その思いは、残念ながら機能比較表では伝わらない。 そこで今回は、トレンドマイクロ マーケティング本部 シニアプロダクトマネージャであり、「ウイルスバスター2011 クラウド」という“安全を届ける男”塩田行宏氏と、@ITで「セキュリティ・ダークナイト」を執筆し、実際に「疑似攻撃」を仕掛けて企業システムの検査業務を行う“安全を試す男”辻伸弘氏の対談から、PCセキュリティの機能の裏にある、彼ら「セキュリティのプロ」の考え方を見てみよう。 ウイルス製作者は何を狙う? それはあなたの…… ――辻さんは趣味でウイルスを捕獲しているそうですが、ここ最近で何か変化はありましたか? 辻氏 この対談に合わせて、ハニーポットと呼ばれるウイルス捕獲装置を見直してみました。そのとき気付いた