秘密の質問と答えのような知識ベースの認証(knowledge-based authentication: KBA)は、以前から認証システムの最弱点とみなされているにもかかわらず、採用しているWebサービスは相変わらず多い。米Yahooのアカウント情報流出のストーリーでは、秘密の質問の答えにどのような内容を入力すべきかについて話題になった。コメントでは「パスワードのようにランダムな文字列を設定する」という選択肢が挙げられているが、InfoWorldの記事でもKBAを採用するWebサービスを利用せざるを得ない場合、質問の答えをパスワードのように扱うことを提案している。 Webサービスでプリセットされている秘密の質問は、秘密といえないものがほとんどだ。元アラスカ州知事サラ・ペイリン氏の電子メールアカウントに侵入して有罪判決を受けたハッカーは、秘密の質問として設定されていた誕生日がWikipedi