衆院は14日、サイバー攻撃によって、議員会館に設置された全議員の公務用パソコンのIDとパスワードが暗号化された状態で流出し、一部は暗号が破られてメールが盗み見られていた可能性があると発表した。衆院は不正アクセス禁止法違反容疑などでの刑事告発を検討している。8月下旬に、公務用パソコンのウイルス感染が発覚したため、情報セキュリティー会社に委託して調査していた。 衆院事務局によると、侵入者は7月下旬、雑誌記者の取材を装って、議員3人に標的型メールを送付した。メールは、パソコン内の情報を盗んで外部サイトに接続して送る「トロイの木馬」と呼ばれるウイルスの新種が添付されていた。7月25日、1人の議員がメールを開封してパソコンがウイルスに感染し、衆院の院内LANに侵入するための「踏み台」にされた。このパソコンは1カ月半の間、内部のデータが流出したりメールが盗み見された可能性があるほか、キーボードの入力情