一青 窈、<新歌謡――進化窈>を掲げ、ニュー・ディケイドに突入。 そのシングル三部作の第1弾は、危うく、妖しく、際どくも最高にポップな 「ユア メディスン〜私があなたの薬になってあげる」。 青木 優 この雄たけび……いや、雌たけび、か。サビ頭の直後に出てくる「アアア〜ッ!」という絶頂系シャウトにのけぞる人もいるだろう。サウンドはシンセが飛び交うユーロ・ディスコで、メロディには明快なフックがたっぷり。そして危うく、妖しく、際どい歌詞、と――まさに<新歌謡>宣言後にふさわしいポップ・ナンバーの登場である。 そう、一青 窈はこの夏、新たな領域に踏み出すことを発表した。「さようなら、一青 窈」と題された新聞紙上でのメッセージと、<新歌謡>なるコンセプトの表明でもってして。 「今の世の中には<私たちはみんな、イイコに生きてかないとダメなんじゃないか><レールから外れると良くないのでは