イオンの岡田元也社長がメディア各社とのグループインタビューで、同社の現状や課題、今後の方向性について語った。リーマンショック以降の消費不況に見舞われ、2009年2月期は最終赤字に転落。業界の先陣を切って値下げを繰り返し、体力消耗が指摘されている。業績については「景気は関係ない、われわれができていなかっただけ」と反省の弁を述べた。製造小売り業(SPA)への脱皮を図ることでニューマーケット創出に意欲を示す一方で、得意の低価格路線は否定しなかった。また、肥大化したグループ組織にダブリが多く、思い切った整理が必要との認識を示した。 (「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子) ―各社がセールや値引きを展開している。お客の反応は鈍くなっているのではないか。 現在特有の消費環境の問題もあるが、セールの問題は、昔から共通している。同じことを繰り返していても、消費者の反応は悪くなっている。 イオンは、12月1