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ブックマーク / yamada10-07.hateblo.jp (8)

  • 『暗殺教室』と『ネウロ』に見る、「成長」についての主人公とラスボスの違いの話 - ポンコツ山田.com

    『暗殺教室』の5巻が発売しましたね。茅野さんと倉橋さんがかわいいですね。 暗殺教室 5 (ジャンプコミックス) 作者: 松井優征出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/07/04メディア: コミックこの商品を含むブログ (43件) を見る暗殺対象は軽く月を半分ばかし消し飛ばせる超生物の先生で、でもその先生は先生として非常に優秀で、生徒たちは以前よりよっぽど生き生きしていて、先生を殺すために日々研鑽していて、とまあかなりクレイジーな作品ではありますが、この作品では登場人物たちの変化・成長というものが強く意識して描かれています。それは生徒たちだけでなく、生徒たちを優秀な暗殺者として育てるべく防衛省から出向している教官であったり、殺せんせーを殺すために送り込まれたモノホンの暗殺者だったりと、年齢を問いません。 で、この「成長」というキーワードは、前作にして松井先生の初連載作である『魔人探偵

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    kohgethu
    kohgethu 2013/07/10
  • 『へうげもの』歴史は繰り返す。同じ轍を踏む織部と利休の話 - ポンコツ山田.com

    関ヶ原の戦いが終わった『へうげもの』15巻。 へうげもの(15) (モーニング KC) 作者: 山田芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/23メディア: コミック購入: 7人 クリック: 106回この商品を含むブログ (32件) を見る投石器で飛ばされる織部、ヤンキー小早川、昇天家康と数々の名場面がありましたが、それはそれとして興味深く読んだのが石田三成の最期とその遺品でした。 斬首を目前にして末期の水と白湯を望んだ三成に対して、徳川方の処刑吏は「白湯なぞない 干し柿ならあるぞ」と差し出す。それを見て、静かな笑みをこぼした後に三成が発した言葉が「干し柿は痰の「毒」ぞ」。今まさに死のうとするものが、干し柿は喉に悪いと身体をいたわる旨の発言をし、居並ぶ者たちは大いに失笑した。「まったくひょうげたことを申すわっ」と。 発言直前の三成の回想と笑顔から彼が意図的に失笑を買う発言をし

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    kohgethu
    kohgethu 2012/08/08
  • 「HUNTER×HUNTER」から考える倫理と社会の話 ゴン編 - ポンコツ山田.com

    先月の記事で「ハンタ」の中で描かれる理念と現実の擦り合わせについて書きましたが、その最後で予告したゴンとキルアの倫理について、ようやく書こうと思います。当は新刊が出てからにしたかったんですけど、来月になっても発売されないようなので、諦めました。 ※誌を追っていないので、27巻までに描かれている話を基に書きます。コメント等での誌ネタバレはご容赦ください。 HUNTER X HUNTER27 (ジャンプコミックス) 作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/12/25メディア: コミック購入: 20人 クリック: 630回この商品を含むブログ (181件) を見る「ハンタ」の世界では、現実の私たちの世界よりも殺人(人死に)に対する禁忌が数段薄いように描かれています。世界規模で莫大な援助を受けられるハンターになるための試験とは言え、人死にが出てもおかしくないような試験が

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  • 「物語」としての歴史の善悪と、「へうげもの」の数寄心フィルターの話 - ポンコツ山田.com

    歴史とは「物語」であると思う。 それは、過去に起きたことがフィクションであるということではなく、過去のそれぞれの出来事を因果関係で結びつけ、意味を持たせているということだ。言い方を変えれば、歴史にはそれを読むものが納得できるように(極論すれば、楽しめるように)流れや筋道があるということになる。その意味で歴史と一般的な小説との違いは、その中身が実際にあった出来事に依拠しているのか、それとも作者の想像に拠っているものなのかという点だけだ。 洋の東西を問わず、歴史の教科書を紐解けば、ある事件が起こったのはこれこれこういうことのためだ、ということがさも当然のように書かれている。例えばアメリカの独立戦争は、「ボストン茶会事件」でアメリカの住民の不満が爆発し、翌年のフィラデルフィア大陸会議で国に抗議するも聞き入れられず、さらに翌年の1775年にレキシントンで戦争の火蓋が切って落とされた、とい

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  • 「へうげもの」の過剰な表情と、古田織部(=山田芳裕)の美意識のリンクの話 - ポンコツ山田.com

    へうげもの(9) (モーニング KC) 作者: 山田芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/23メディア: コミック購入: 9人 クリック: 150回この商品を含むブログ (112件) を見る「へうげもの」九巻の最後で、利休居士から授かった花入から示唆を受け、古田織部はついに一つの美意識を見出しました。 「その花入も高麗井戸と同様……/作為なく絶妙にひずんでおる…… いわば神が創り賜うた偶然の産物……/野に佇む樹や石の美しさと同じと見てよい」 「なるほど……/だとすると…… いかな腕の良い陶工でもこれには追いつけぬわけですな……/神が創りし天然の形や風情には敵いませぬゆえ…………」 「それでも追いつかんとする人間の必死さがより面白いと思わぬかね? 今日の徳川様に何を見た……?/あれこそまさしく………… 神の偉業に追いつかんと 必死に己を鼓舞せし故のゆがんだ姿!/まるで古の土

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  • 「幽☆遊☆白書」キャラクターの持つ欲望から考えるキャラ立ちと話の濃度の話 - ポンコツ山田.com

    幽☆遊☆白書 (19) (ジャンプ・コミックス) 作者: 冨樫義博出版社/メーカー: 集英社発売日: 1994/12/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (14件) を見る連載をリアルタイムで追っていたものの、友達が持っていたのもあり、自分で単行を購入することをしていなかった幽遊白書。最近になってちまちま買い集めていたんですが、ようやく全巻揃いました。雑誌でとは言えしっかり読み込んでいた昔の作品は、ついつい単行の購入を後回しにしてしまう。そんな気持ちわかりません? で、読み直した感想。やっぱり幽白は、仙水編からが面白いです。 バトルものへシフトチェンジした3巻以降から暗黒武術会編までと、以降の仙水編からラストまででは、作品から感じる印象が違うのですよ。感覚的な言葉で言えば、仙水編からはとてものびのび描いているように感じる。キャラクター、特に敵キ

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    kohgethu
    kohgethu 2010/02/08
    冨樫さんは今度はジャンプではなく、己が欲望のままにのびのびと描ける別の土俵に上がってもいいんじゃないだろうか?という気がしてきた。本人にその気力が残ってればの話だけど。
  • 「もやしもん」とただのうんちく漫画を隔てる一線の話 - ポンコツ山田.com

    もやしもん(8) (イブニングKC) 作者: 石川雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/23メディア: コミック購入: 32人 クリック: 576回この商品を含むブログ (391件) を見る加納はなちゃんがかわいいです。小さくて眼鏡でがんばり屋さんて素敵ですよね。それでほどよく歳がいっているのだからもうたまりません。是非準レギュラーに昇格を。 とまあ時候の挨拶から入りましたが、「もやしもん」8巻です。 今回は、存在感はあるくせに実は目立った活躍をしていなかった武藤に一冊を通じてスポットが当たっています。学生のレギュラーメンバーを考えれば、沢木は菌見えなくなる騒動、川浜はその際に沢木をかばって、美里はフランス編の長谷川説得、及川は醗酵蔵の秘密を巡って、長谷川は結婚騒動を中心にと、それなりに内面(というか、ガッツのあるところ)を描かれる機会があったのですが、武藤はその辺が意外

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    kohgethu
    kohgethu 2009/07/24
  • 「もやしもん」の、青春劇としての若者/老人、世界/外部の構造について - ポンコツ山田.com

    もやしもん(7) (イブニングKC) 作者: 石川雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/22メディア: コミック購入: 16人 クリック: 35回この商品を含むブログ (284件) を見るweb拍手のコメントより もやしもん、「ストーリー漫画」というほどストーリー重視でもないと思うんですが 都合によってシリアスぶっているものの、実は中身なんかない。 青臭い登場人物の発言を、「大人な」人物が叩きのめす それだけ。 「フランスのワインに合う刺身のべ方を見つけたいんだ」→「ワインには伝統ってもんがあるのよ。余計なことすんな」→特に展開はなし ・・・この繰り返し 連載開始以来の全体的な進捗なんかないじゃないですか タイプとしては「美味しんぼ」に近いんじゃないでしょうか 事で問題発生→事で解決→特に展開はなし 数年前に大転回がありましたが、それは「事」とは関係ない、唐突なも

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    kohgethu
    kohgethu 2009/01/18
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