くしゃみで飛散した唾液(資料写真)。新たな研究から、くしゃみが果たすさまざまな役割が明らかになった。 (Photograph from CDC/Science Faction/Corbis) くしゃみには、細菌などの“迷惑な侵入者”を体外に排出する働きがある。しかし、新たな研究によると、それ以外にもさまざまな役割があるようだ。 異物を吸い込むと、鼻の穴や鼻腔のセンサーが探知して、繊毛(せんもう)に排除するように信号を送る。繊毛とは、鼻の穴と鼻腔に並んでいる毛のような器官だ。 「このプロセスは常に“ローギアのアイドリング”状態で、必要なときに繊毛が素早く動き出せるよう準備している」と、共同研究者でペンシルバニア大学とフィラデルフィア退役軍人医療センターの耳鼻咽喉科医ノーム・コーエン(Noam Cohen)氏は話す。 くしゃみで一気に吐き出される空気には、鼻腔をきれいにする効果がある。研