生き生きと走る背番号8に、胸が熱くなる。オリックス後藤駿太外野手(28)は、外野グラウンドの芝生から勝利のハイタッチを目指し、猛然とベンチへ駆ける。 「ゲームセットの瞬間に、グラウンドで守っていることがモチベーション。そこを大事にしたいと思っている。残り3つのアウトを。最後まで、しっかり守りたいと。もちろん、緊張もする場面で、ハードなポジション。そのやりがいを感じないと、絶対にやっていけない場所だと思う」 気持ちを吐き出した。今季は主に守備固め、代走で出場。基本的に最終回は右翼に「後藤駿太」がいる。今季は自身の役割が明確化されており「僕は何も考えないようにしている。自分のことには無欲というか…。勝つためにどうするか」と、出番が来るまで、入念な準備を怠らない。 10年ドラフト1位でオリックス入団。生え抜き11年目で28歳になった。13年~17年まで5年連続100試合以上に出場し、定位置をつか