John Lydon 10代後半の頃はニューウェーヴと呼ばれるロック・ジャンルをよく聴いていたが、その中でもジョン・ライドン率いるパブリック・イメージ・リミテッドは、オレにとって「神」扱いしていたバンドだった。 70年代半ばに始まったロンドン・パンク・ムーブメントはセックス・ピストルズをはじめザ・ダムドやクラッシュ、ジャムなどのバンドを輩出した。それまでの商業主義化したロック・ミュージックに反旗を翻しDIYの精神をモットーにシンプルなロックンロールの復権を目指したのがパンクだった。オレも当時デビューしたてのセックス・ピストルズの1stアルバムを聴いたが、それまでプログレやグラムを聴いていた耳には「なんだこれは」と戸惑ったのと同時に衝撃的でもあった。いやもう音がうるさい上に金属的過ぎて。しかしその音が大型重機よろしくこれまでのロックを解体してしまったのだ。 しかしそのパンク・ムーブメントも短