2カ月後に花嫁になるはずだった女性が突然の病に襲われ、数年間意識がはっきりしない状態となった。 生死をさまようこともあったが、婚約者の男性は彼女の快復を信じて待った。そして、奇跡は起きた。 女性は目を覚まし、2人は8年越しの結婚式を挙げた。半年後には子どもも産まれ、家族としての暮らしが始まった。 11月19日は「家族の日」。困難を乗り越えて家族となった彼らに、この日聞いた。「あなたにとって『家族』とは?」 夫婦は、岡山県和気町の中原麻衣さん(35)と中原尚志(ひさし)さん(37)。2014年12月、2人は岡山市内の結婚式場で結婚式を挙げた。 ウェディングドレス姿の麻衣さんは車いすから立ち上がり、両親に支えられながらゆっくりとバージンロードを歩いた。その先で、尚志さんが優しく麻衣さんを見つめた。(関根和弘 / ハフポスト日本版) 「これからよ、あんた」。控室でウェディングベールをかけながら、