エネルギー・環境問題やスマートグリッドに取り組む日本最大の研究機関である経済産業省所轄のNEDO(ネド。独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が、いよいよ本格的にスマートグリッドの実証実験に動き出した。NEDOは、さる2010年1月末、米国ニューメキシコ州政府が、州内5カ所で行うスマートグリッド実証プロジェクトのうち、ロスアラモス郡とアルバカーキ市の2カ所と連携し、スマートグリッドに関する実証を展開すると発表。来年度開始する実証事業のための「事前調査」を行う企業として31社を決定した。その実証期間は2010年度から2013年度末までの4年間で、実証の総事業費は約30億円(2010年度は約18億円)である。ここでは、NEDOの新エネルギー技術開発部 系統連系技術グループ 主任研究員の諸住 哲(もろずみさとし)氏に、日本の電力事情と米国の電力事情の違いや、ニューメキシコ州におけるス