JR九州は27日、2015年秋にも宮崎駅に自動改札機を設置することを決めた。宮崎は長らく、九州で唯一、自動改札機がない「空白県」だった。JRの駅で「SUGOCA(スゴカ)」などのICカード乗車券を使えるエリアが、ようやく九州全県に広がる。 JR九州は1999年に福岡県に自動改札機を導入。宮崎をのぞく九州5県にも02年度にいっせいに設置したが、鉄道の利用客が少ない宮崎県内では、投資効果が小さいとして導入に二の足を踏んでいた。宮崎交通(宮崎市)が15年度以降、交通各社で相互利用できるICカード乗車券を、県内を走る路線バスで使えるようにすると決めたのを受け、追随することにした。 JR九州は、宮崎駅に自動改札機を入れるのにあわせて、宮崎空港駅など宮崎市内の別の11駅に、切符は通せないが、ICカード乗車券をタッチして使える小型の読み取り端末機を導入する。投資額は計3億円。 JR各社によると、富山、石