印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力東京電力福島第一原発の吉田昌郎前所長 体調不良を理由に東京電力福島第一原子力発電所長を1日付で退いた、吉田昌郎氏(56)の病状について東電は2日、事故後に復旧作業で浴びた放射線との因果関係は考えにくいとの見解を示した。病名と放射線の被曝(ひばく)線量については、本人のプライバシーを理由に公表しなかった。 東電は、吉田前所長がかかっている病気、以前の健康診断のデータ、放射線被曝の線量などをもとに、放射線医学総合研究所(千葉市)の専門医に病気と放射線被曝の因果関係をみてもらった。1日夜に因果関係は考えにくいとの回答を得たという。 吉田前所長は3月11日の東日本大震災発生以来、事故収束の陣頭指揮にあたってきた。病院で検査したところ異常が見つかり、11月24日から治療のために入院していた。 吉田前所長の病状をめぐっては、人事異動を発表した28日の段階